いつモノコト

コンパクトな充電式LEDデスクライトがイイ! 「Philips DSK203」

筆者は20年ほど、学習デスクについている据え置き型のデスクライトを使ってきましたが、アームの調子が悪くなり、フレームも黄ばんできたので買い替えることにしました。

買い替えるにあたって、今回も据え置き型のデスクライトを検討しましたが、筆者はパソコン使用時にデスクライトを使いません。ペンや筆で紙に文字を書くこともありません。必要になるタイミングは、印刷した原稿の見直しとオーディオの基板にハンダ付けする場合のみです。そのため場所をとらないポータブルモデルの中から選ぶことにしました。

筆者が選んだのはPhilipsのLEDデスクライト「DSK203」です。簡単に持ち運んで移動ができる充電式ポータブルモデルで、価格はAmazonで3,980円でした。

DSK203

アームは上下に180度動き、重さは500g、収納もしやすい

サイズは土台が159×114mm、照明部分が340×33mm、高さが353mmでおおむねコンパクトな設計で、重さは500g、大人が片手で軽く持てる重さになります。充電式コードレスのため、使いたい時にさっと取り出せて、場所を選ぶことなく使えるのが嬉しいです。なお5.5時間でフル充電になり、6~50時間使用できます。

充電口(USB Type-C)

アームの可動範囲は上下に180度動きます。これにより最適な角度に調整できるので、明りを広範囲、もしくは部分的に使いたいとき、自由自在に調整できるのも嬉しいです。筆者は基板のハンダ付けをするので、例えば、基板の文字や穴が見えにくい時はアームを下げることで基板が局所的に明るく見えるようにできます。基板全体を見たい時はアームを上げると広範囲に明るく見えるので便利です。アーム部分は折りたたむこともできるので、収納時にはスペースを取りません。

アームの稼働範囲(最小値)
アームの稼働範囲(最大値)

電源はタッチ式、3種類の色温度

スイッチはタッチ式で2か所あります。まず、丸い銀色部分をさわると電源がON/OFFになり、長押しすると無段階調光ができます。無段階の調光機能は筆者の環境下では役立っており、例えば表面がテカテカしている基板などを見る時は、デスクライトの光が強すぎると反射してしまい見えにくくなります。そんな時は光を調節し、少し暗くすると見えやすくなり使い勝手が良いです。

次に、太陽と雪のイラストが描いてある部分を触ると、3種類の色温度と明るさを切り替えることができます。勉強に集中できる5000K、本を読むのに適した3600K、お休み前に適した2700Kと、シーンに適した色温度がプリセットされており、簡単に選べます。

丸い銀色部分と太陽&雪マーク

実際に3種類の色温度で電源をつけてみました。5Wのバッテリー駆動とは思えない明るさで、十分に使える仕様です。DSK203は、ちらつきやまぶしさを抑えた設計と自然光に近い高演色(Ra90)を実現し、ブルーライトカット基準である「IEC TR 62778」の最高水準「RG 0」を取得しているので、ライトとしての性能も十分です。

5000K
3600K
2700K

原稿は読みやすく、ハンダ付けは作業効率UP

今度は筆者が使う環境下で試しました。まず印刷した原稿を読んでみました。明るさは5000Kです。光を紙が吸収しつつも、クッキリハッキリと見えるようになり、読んだ文字が確りと頭の中に入ってきます。睡眠前は5000Kの明るさだと頭が冴えてしまうので2700Kにして読んでみました。暖色系になりますが、ソフト目にハッキリ見え、見た後はぐっすりと眠れました。

ライトなし(部屋内のシーリングライトのみ)
ライトあり(5000K)

次に基板にハンダ付けをしてみました。ややハンダごての影はできますが、ライトあり、なしでは一目瞭然で、使い勝手は異なります。こちらも5000Kで試しましたが、クッキリハッキリはもちろん、色乗りが良くなります。色乗りが良くなったことで抵抗のカラーコードも読みやすくなり、快適に作業ができました。ただし、ハンダ付けに限って2700Kは使いにくく、3600Kもやや見にくかったのでベストは5000Kであることも分かりました。

ライトなし(部屋内のシーリングライトのみ)
ライトあり(5000K)

正直な所、据え置き型のデスクライトからモバイルモデルに変更するのは心配でした。しかし杞憂で終わり、モバイルとは思えないクォリティーを味わうことができました。今後もDSK203を頼りに原稿の確認やハンダ付けの作業に使っていきたいと思います。

西園寺正太郎

趣味はオーディオとモノづくり、湯豆腐と鯵が好きなちょっと渋い20代。ブログは https://saionjihouse.com/