いつモノコト

動画配信の画質にこだわりたい。「Apple TV 4K」を買った

動画配信コンテンツを高クォリティーで楽しみたいと思い「Apple TV 4K」を買いました。最新4KフォーマットやWi-Fi6に対応。Siri Remote(リモコン)が付属し、チップには「A12 Bionic」を搭載しています。

容量32GBまたは64GBの2修理がありますが、筆者は64GBモデルを選びました。価格は23,800円です。サイズは98×98×35mm(幅×奥行き×高さ)で、重量425g。コンパクトというほどではありませんが、すごく場所を取るサイズではありません。

本体

本体のほかに、Siri Remote、Siri Remote充電用のLightningケーブル、電源ケーブル、説明書が付属しています。HDMIケーブルは別売りです。筆者は4K映像を快適に楽しみたいので、ハイスピードHDMI(HDMI2.0以上/18Gbps)に対応したケーブルを用意しました。

付属品

本体に電源ケーブルを挿して、HDMIケーブルでテレビと接続しました。Siri Remoteのボタンを押すと初期設定が開始されます。一部の項目はApple TVにiPhoneを近づけると自動で設定されます。

Apple TVにiPhoneを近づけるとダイアログが表示される

ビデオフォーマットは4Kドルビービジョン(Dolby Vision)に設定しました。ドルビービジョンに対応しているテレビではカラーバランスの調整が不要になるのですが、そうでない場合はiPhoneを使ってバランスを調整できます。筆者の使用しているテレビはドルビービジョンに対応していますが、ほかのビデオフォーマットを設定して調整機能を試してみました。

カラーバランスの調整。水色の部分にiPhoneをかざすと調整できる

オーディオは夜間のみ、「大きな音を抑える」設定をオンにしています。オンにすると、効果音と会話の音量差を抑えて、ほかの人の迷惑にならないよう控えめに再生されます。

ビデオとオーディオの設定

Siri Remoteはとても高級感があります。Macと同じような質感で、タッチ対応のクリックパッドは直感的に操作できます。サイドのマイクボタンを押すとSiriが起動し、音声検索が可能です。

Siri Remote。右サイド上部にマイクボタンがある

iPhoneやiPadなどのApple製品もリモコンとして使えます。ソフトウェアキーボードが利用できるのでとても便利です。

iPhoneをリモコンとして使う。Siri Remoteと同様の操作ができる

1カ月ほど使用し、Netflix、Hulu、Amazon プライム・ビデオをインストールして映画やアニメを見ました。動作は特に不満なく、基本的にはサクサク動きます。ただ、筆者はビデオフォーマットを4Kドルビービジョンにしていますが、ダイナミックレンジやフレームレートはすべてオリジナルのコンテンツに合わせるように設定している関係で、信号の切り替わりに1~2秒ほどかかることがあります。良い画質で見たいので仕方ありません。

設定完了後のホーム画面

途中まで見た作品など、視聴したコンテンツはApple TVのアプリに、配信サービスを問わず集約して表示されます。また、Apple製品をリモコンとして使用していると、再生中にシークバーを利用できます。テレビにシークバーを表示しなくても、通知画面で確認できて便利です。

iPhoneの通知画面。シークバーが表示される

Apple TV 4Kにアプリをインストールできない動画配信サービスは、画面ミラーリングを使えば対応できます。筆者はDMM.comの月額制動画配信サービスをミラーリングで視聴しています。音声と映像のズレもなく、操作レスポンスも問題なく、画質もキレイで満足です。

ミラーリングが優れているので、仕事にも使える? と考えてました。iPad Pro 12インチで画面をミラーリングし、Keynote(プレゼンテーション)を表示したところ、若干の遅延はあるもののおおむね良好です。資料を16:9の縦横比で作成すれば、全画面にしても黒枠がつきません。

Keynoteを全画面表示、プレゼンくらいなら問題ない

MicrosoftのWordも使ってみました。iPadにキーボードとマウスを接続し、文字入力とマウス操作を試したところ、こちらもわずかに遅延がありましたが、ひととおり操作できます。パソコンが使えないなどの緊急時には良いかもしれません。

Wordを表示

ゲームの定額サービスである「Apple Arcade」の無料トライアルが利用できるので試してみました。PS5のDualSenseコントローラーがApple Arcadeに対応しているので、それを使って遊んでみると、想像以上にグラフィックやオーディオ性能が高く面白くプレイできました。ただ、なかにはフリーズや操作の遅延が発生してしまう作品もあり、今後の改善に期待します。

動画や音楽はストリーミングなので32GBモデルでも十分だと思いますが、ゲームはインストールで容量を使います。筆者は当初ゲームをするつもりはなかったのですが、思ってたよりゲームが楽しいので、64GBモデルを選んでおいて正解でした。2,000円程度の価格差なので、64GBモデルをおススメします。

「CLAP HANZ GOLF」が面白かったです
西園寺正太郎

趣味はオーディオとモノづくり、湯豆腐と鯵が好きなちょっと渋い20代。ブログは https://saionjihouse.com/