いつモノコト

実家の両親のためにテレビを選ぶ。東芝レグザ「43M540X」

REGZA 43M540X

昨年、父母に10年使っている42インチのテレビが故障したと相談されました。そこで提案したのは、東芝の「レグザ 43M540X」です。4Kチューナーと録画機能を搭載した43型の液晶テレビで、購入価格は8万円でした(5年物損延長保証込)。

ちなみに父母から聞いた購入条件は「予算が10万円以下」「安ければ安い方がいい」この2点だけでした。

まず、製品選びで重視したのが「サイズ」と「4K」です。60代の父母は、家電製品について詳しくないため、これまで使ってきたテレビと同等のサイズで使いやすければ問題ありません。また、これからテレビを新調するにあたって、4Kパネルとチューナーの対応は必須だと思いました。4K収録のブルーレイや映像配信や4K放送も増えてきました。どうせお金を出すなら4K対応の方がいいですし、10万円以下でも十分対応した製品が手に入ります。

旧式テレビラックに設置できる4Kテレビ選びの難しさ

次に設置場所の下見です。場所は寝室で、ブラウン管時代に購入したテレビラックを使っています。寸法は680×450×350mm(幅×奥行き×高さ)なので、このサイズにスタンドを収めないといけません。

設置するテレビラック(俯瞰)

ご覧の通り、思った以上に横幅が狭いです。センタースタンドやワイドスタンドタイプのテレビしか置けません。画面の端に足があるサイドスタンドタイプはサイズ的に難しく断念しました。

その他として、テレビの背面はスペースがあるので特に考えません。テレビの首振り機能も所定の位置で固定になりますので不要です。

そしてメーカーの選択です。家電製品に詳しくない父母が使うので、知名度、修理サポート、扱いやすさの面から国内メーカーにしました。その結果としてシャープと東芝に絞りましたが、価格的に安いこと、筆者が東芝のテレビを使っていること、何よりもリモコンの表示が見やすかったので東芝「REGZA 43M540X」を選びました。

筆者は実家に住んでいないので、設置は父にお願いしました。業者に頼むのがセオリーですが、相談した所「自分でやる」とのことでした。搬入や設置の際にアクシデントがあるといけないので、念のため5年延長保証加入の際に物損保証も入れました。

「画質がすごいキレイ」と評価。寝室利用時のちょっとした工夫

設置後に父母に話を聞くと「画質がすごいキレイ」と高評価。筆者も帰省し現物にさわってみましたが、確かに予想以上に高繊細でリアルな高画質で驚きました。

43M540Xでは、「クラウドAI高画質テクノロジー」が採用されています。これによりジャンルやコンテンツごとの画質特性をクラウドから取得し、視聴中のコンテンツに適切なパラメーターを用いて高画質処理を行ない、高精細でリアルな高画質を実現するとのことです。

AI高画質テクノロジーの紹介図(出典:REGZA 43M540Xの製品ページ)

さらに視聴環境に合わせて画質を自動調整する「おまかせAIピクチャー」と、色温度センサーが搭載されています。これにより視聴環境の明るさだけでなく色温度の違いをリアルタイムに検出し、常に適切な画質に自動調整します。

おまかせAIピクチャーの紹介図(出典:REGZA 43M540Xの製品ページ)

父母を含めて多くの人は映像の画質モードはいじりません。大体はプリセットモードが使われています。本製品は「おまかせAI」を選んでおけば、画質の調整を意識せずに、買って電源をいれたその日から高画質で楽しむことができます。実家でも画質の設定はこれだけです。

おまかせAI画質設定の画面

音質に関しては初期設定の「おまかせ」だと微妙かもしれません。全体的にぼやけていて、聞き取りにくさがあります。特に設置場所が「寝室」のため、寝る前に小音量で使うことが多いため、もう少し聞きやすくしたいと感じます。ここは「おまかせ」設定から「クリア音声」に変更することで満足いくものになりました。

クリア音声の設定画面(REGZA 43M540Xの製品ページより引用)

父母はあまり使いませんが、このテレビは外付けHDDを取り付けるだけで録画もでき、4K録画にも対応しています。また、よく見る番組を学習して自動録画してくれる「みるこれAI」などの機能も備えています。

リモコンも使いやすく、高評価です。筆者も同じメーカーを使っている為かもしれませんが、ボタン配置がきちんと分けられており整頓されています。数字も大きく押しやすいです。父母はNetflixのほか、Amazon Prime Video、Huluもよく使うので、リモコンにボタンが配置されているととても使いやすいです。

ボタン配置が整理整頓されていて使いやすい

これは父母に聞いて分かったことですが、寝室で使う時に消し忘れで朝までつけっぱなしということがあるため、「タイマー機能」もよく使うとのこと。寝室での利用には、なくてはならない機能だと感じました。

タイマー機能の画面

今回、父母に頼まれて選びましたが、使いやすく、画質も高評価で良かったと思います。筆者は延長保証に加入などしたので約8万円になりましたが、本体だけなら7万円弱です。これだけの機能が入ってこの価格は安いと感じました。

西園寺正太郎

趣味はオーディオとモノづくり、湯豆腐と鯵が好きなちょっと渋い20代