ミニレビュー

Galaxy S26+/S26 Ultra、日常使いと“全部入り”で選べる完成度

左からGalaxy S26 UltraとGalaxy S26+

サムスンが12日に発売したGalaxy S26+とGalaxy S26 Ultraは、いずれもハイエンドスマートフォンとして高い完成度を備えています。今回、両モデルを短期間試用する機会があり、主にカメラ性能やプライバシーディスプレイまわりの使い勝手を中心にチェックしました。

Galaxy S26+は2021年以来5年ぶりとなる「プラス」モデルです。近年はUltraを頂点としたラインアップが注目を集めがちでしたが、S26をベースにしつつ、大画面モデルとしての使いやすさと、上位機らしい性能のバランスを重視した1台に仕上がっています。

一方のGalaxy S26 Ultraはカメラやプライバシーディスプレイといった機能面で今回も“全部入り”の存在感を放っていました。

基本スペックを見ると、Galaxy S26 Ultraは6.9型ディスプレイを備え、広角2億画素、超広角5,000万画素、5倍望遠5,000万画素、3倍望遠1,000万画素の4眼カメラを搭載します。

一方のGalaxy S26+は6.7型ディスプレイを採用し、超広角1,200万画素、広角5,000万画素、3倍望遠1,000万画素の3眼構成です。

プロセッサはいずれもSnapdragon 8 Elite Gen 5 for Galaxyで共通しており、動作の軽快さや基本性能はどちらも高い水準にありますが、スペック上のカメラ構成には明確な差が設けられています。

両機種ともにカメラ性能は非常に高いですが、特にGalaxy S26 Ultraは高画素センサーを搭載していることもあり、拡大時でもディテールが残りやすく、少し離れた場所にある建物や看板、風景の細部まで捉えやすいのが特徴です。以下は1倍で撮影した渋谷スクランブル交差点です。一見するとどちらも大きな差は感じられませんが、拡大して確認すると細部の描写に違いが見えてきます。

Galaxy S26+で撮影
Galaxy S26 Ultraで撮影
トリミングしたもの。左がS26+、右が S26 Ultra
さらに拡大したもの。左がS26+、右が S26 Ultra

画像を見て分かるように、拡大しない限りディテールの細かさに気づくことは普段はないと思います。Galaxy S26+も日常用途では十分に満足度の高いカメラを備えています。風景や人物、料理、ちょっとした物撮りなどは不満なくこなせます。望遠性能ではUltraに譲るものの、普段使いの撮影を中心に考えるなら、S26+でも完成度はかなり高いと感じます。

また、AI画像編集ではテキストによる生成も可能です。先ほどの渋谷の写真を「夕焼けに変えて」と指示すると10秒ほどで以下の写真が生成されました。

Galaxy S26シリーズでは、「先回りするAI」を謳っており画面の内容を確認し次に何をすべきかを先回りして提案してくれます。

そして印象に残ったのが、Galaxy S26 Ultraのみに搭載されたプライバシーディスプレイです。物理的なのぞき見防止フィルムを貼ることなく、ディスプレイ自体の機能で視野角を制御し、横からの視認性を抑える仕組みで、必要に応じてオン/オフを切り替えられます。

プライバシーディスプレイがオフの状態
プライバシーディスプレイがオンの状態

写真上では伝わりにくいですが、肉眼で見るとほぼ真っ黒な状態になります。

ただし、プライバシーディスプレイをオンにしている場合、その仕組み上、表示品質には一定の影響があります。具体的には、有機ELディスプレイの画素制御によって、光を正面方向に集中的に出す発光と、周囲に拡散させる発光を切り替えることで視野角を制御しています。

プライバシーディスプレイがオフの状態。全方向に光が拡散するため、広い視野角で表示される
プライバシーディスプレイがオンの状態。発光方向を制御することで視野角が狭まり、正面以外からは見えにくくなる。少しだけ解像度も落ちる

この際、通常表示とは異なり、光の出し方を制限する必要があるため、結果として解像感がわずかに低下し、輝度も若干抑えられます。特に細かい文字や高精細な表示では、通常時と比べてわずかにシャープさが落ちたように感じられる場合があります。

そういった時のためにプライバシーディスプレイはシーンに応じて柔軟にオン/オフできるため、決済アプリやロック画面、LINEを開いているときだけオンにする、それ以外はオフにするといった管理が可能です。

Galaxy S26 Ultraは、カメラやプライバシーディスプレイを含めて例年通りのハイエンドらしい強さを前面に出したモデルでした。一方のGalaxy S26+は、日本にとっても久々のスタンダードな大画面モデル。使いやすさと性能のバランスが取れており、完成度の高い1台に仕上がっていました。

佐々木 翼