ミニレビュー

2つの加熱温度を実現した「新glo」を吸う。温度でキック感は変わる?

加熱式タバコ「glo」を展開するブリティッシュ・アメリカン・タバコ・ジャパンより、新たなデバイス「glo pro」が10月3日に発売される。なんでも「2つの加熱温度で異なる味わいを楽しめる」とのことなので、さっそく2つの味わいの違いと使用感をレポートする。

機能はもちろん、デザインも洗練

まずは見た目。今春登場した「glo series2 mini」と比較すると、シンプルなデザインはそのままに、高級感がプラスされた。ゴールドのラインやスティック挿入口のあしらいに上質さが感じられる。また、miniよりも挿入口まわりが丸みを帯びたフォルムとなり、手なじみがよい。

サイズは若干大きい程度で、miniの41×82×20mm(幅×高さ×厚さ)、約85gと比較すると、proは43×82×21mm(幅×高さ×厚さ)、約98g。重量の差は大きいがサイズ感はさほど変わらないと言ってもいいだろう。

glo pro(左)とglo series2 mini(右)
挿入口にもゴールドのあしらい。カバーも大きく、スライドしやすく進化

むしろ、コンパクトな筐体に2つの加熱モードを可能とした加熱機構を搭載したところが注目に値する。通常モードが250℃、ブースト・モードが280℃と、従来のgloシリーズの240℃と比べれば、どちらのモードも加熱温度が高い。加熱温度を高めた秘密は、新たに採用された誘導加熱技術(IH)。調理用コンロと同じ、いわゆる「IH」ヒーターだ。このIHにより、加熱温度とスティックの加熱速度が上昇したとのこと。

通常モードでは約20秒で起動完了、喫煙時間は約4分間。ブースト・モードは約10秒で起動完了、喫煙時間は約3分間。従来シリーズの起動時間(約40秒)よりも「すぐに吸える」というのは、gloユーザーには非常に嬉しい。さほど「待つ」意識がなく吸えるというのが使ってみた感想だ。特にブースト・モードの約10秒は、「スティックを挿入する、コントロールボタンを押す、一口目を吸う」という一連の流れがとてもスムーズだ。

ガツンと吸うか、マイルドさを楽しむか

では、吸いごたえはどうだろうか。普段glo series2 miniで吸っている「ネオ・クリーミー・プラス・スティック」で試してみる。まずはproの“売り”であるブースト・モード。コントロールボタンを5秒間長押しすると、3秒後、5秒後の2回振動する。この2回目の振動がブースト・モードを選択した合図だ。

コントロールボタン

吸ってみると、喉を刺激するキック感は従来シリーズとは比較にならない。煙というか成分というか、“濃さ”を感じる満足度だ。鼻に抜けていく香りも、よりロースト感が高まっている。吸い始めから吸い終わりまでキック感が安定していて充足度も高い。吸いごたえでは定評のある「iQOS」に匹敵すると言ってもいいだろう。吸いたくてもなかなか吸えなかった仕事終わりにガツンと一服するときは、特に満足度が高そうだ。

次に通常モードを試してみる。通常モードは3秒間長押しした後の振動が喫煙の合図。従来シリーズと同様の仕様だ。通常モードでも約10℃加熱温度が上昇したとのことだが、正直、その違いはあまりわからなかった。とはいえ、それは少なくとも「従来通りの吸いごたえ」ということなので問題はない。

これまでのgloシリーズ同様に味わいはマイルドで、喫煙時間はブースト・モードよりも約1分間長いので、じっくり味わうには通常モードの方がいい。連続で吸うときもマイルドな方がリラックス感を高めてくれると、個人的には思っている。

メンソール系のスティックも味わってみたが、ブースト・モードでは通常モードよりもメンソール感が強くなる。普段メンソールを吸わないので評価は控えるが、こちらも好みや気分に合わせた2つの楽しみ方ができそうだ。

味わい以外で両モードともに気になったのは、加熱方式が変わったせいか本体そのものがとても熱くなる点だ。これから寒くなる季節のことを思えば、それも利点と捉えられるだろうか……。これ以外は、miniからproに乗り換えるだけのポテンシャルが十分にあると感じられた。

「一服したい」と思うとき、タバコの味わいを存分に楽しみたいときもあれば、気分転換のルーティンとして、その数分が大切なときもある。ブーストモードで深い充足感を得るもよし、通常モードでマイルドな味わいをのんびり楽しむもよし。glo proは味わい方を、より自分好みに選べるよう、進化したと言えるだろう。

パワフルなのに20本喫煙可能

ちなみに満充電時の喫煙可能本数はminiの15本に対し、proは通常、ブースト・モードともに約20本と向上している。充電回数がminiよりも減ることも、デイリーユースなデバイスなだけに重要なポイントだ。

なお、proから充電用USBケーブル端子がUSB-Micro BからUSB-C端子に変更している。昨今のスマートフォンなどデバイス機器に採用されている端子なので使いやすいと思う人も多いだろう。

そして、本体の接続端子が、従来のgloシリーズの底面ではなくサイドに配置された。PCに接続して充電するときなど、スペースに制限のあるワークシーンでは本体を立てた状態で充電できるので便利だと思う。

proはUSB接続端子を本体サイドへ変更

glo proの価格は4,980円(10%税込)。販売は、全国のgloストア、gloオンラインストア、10都道府県のコンビニエンスストアおよび主要たばこ取扱店。対象の都道府県は、北海道、宮城県、東京都、千葉県、神奈川県、埼玉県、愛知県、大阪府、広島県、福岡県。全国展開は12月を予定している。

森田範彦