ミニレビュー

gloスモーカーが「glo シリーズ2 mini」を1週間常用した

加熱式タバコ「glo」を展開するブリティッシュ・アメリカン・タバコ・ジャパンより、ファミマ限定で販売されていた「glo シリーズ2 mini」が全国発売された。今回はgloスモーカーの筆者が1週間常用。手に持った印象からバッテリーの持ちまで、使用感をレポートする。

鮮烈なデビューを飾った初期モデルの「glo」、さらに高級感を高めた「glo シリーズ2」との違いは、miniと謳っているように、よりコンパクトになったところ。操作性はそのままに、より携行しやすいサイズに進化している。

とはいえ、初期型のgloプレミアムシルバーとの見た目を比較すると「そんなに変わらない?」といった印象。ひとまわり、というよりも気持ち小さくなった程度、といった感じだろうか。

並べてみると若干小さくなっていることがわかる

サイズと重さは、gloおよびglo シリーズ2が85×44×22mm(高さ×幅×厚さ)、約100g、miniが82×41×20mm、約85g。高さと幅が各3mm、厚さは2mmサイズダウン、重量は約15g軽くなっている。高さは若干、幅、厚さ、重量は10%程度改善された、という計算だろうか。約1割の差となるが、そこにメリットを感じられるかどうかがポイントとなる。

数値上、コンパクトさの違いは微妙かもしれないが、大切なのは見た目よりも使用感、フィーリングだ。実際に手にしてみると「おや?」といった手の中の収まり感がある。初期型gloに比べて薄くなっているため持ちやすいし、ジーンズのポケットに入れてもゴロつき感が軽減されている。男性よりも手の小さな女性であれば、より一層、そのコンパクトさに気が付くだろう。

持ってみると約10%のサイズダウンが実感できる

大きいよりは少しでも小さい方がいいのは確かだが、残念な部分もある。バッテリーサイズも小さくなるため、フル充電時の喫煙回数30回(glo/glo シリーズ2)に比べ、miniは半分の15回となってしまった。1日に1箱は吸うスモーカーにとっては、必ず途中で充電する必要がある。さらに吸う本数が多いヘビースモーカーにとってはなおさら面倒だろう。

初期型gloが最厚部のあるドロップ型なのに対し、miniはフラットで薄くなっている。おそらくその分、バッテリーが小さい

ただし、筆者のように1日に1箱も吸わない場合は、さほど困らない。ライター稼業なので、スマホもgloもPCから給電しており、gloのバッテリーを使い切るというシーンはほとんどない。1日中取材やロケ、という場合もスマホ用にモバイルバッテリーを持ち歩いているので問題はない。

と、言うわけで、1週間ほど使用してみたが、バッテリー不足に不満を覚えることはなかった。

しかしながらわざわざ買い替えるほどのメリットは感じないというのが本音。新たにgloを試してみようと思っている方の選択肢と考えるのが現実的だ。

そういった意味では、先行販売したファミリーマート限定モデルのブルーからレッドとバイオレット(バイオレットはglo store限定販売)の2色展開になったことで、新規ユーザーには選ぶ楽しみも広がっただろう。デザインはシリーズ2と同様に光沢のある高級な雰囲気なのも魅力だ。充電環境に困らないライフスタイルであれば、miniを選んでみてもいいだろう。

森田範彦