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「ChatGPTに任せよう」 新生活シーズンに使える活用術をOpenAIが紹介

OpenAI Japanは9日、新生活シーズンに向けたChatGPTの活用方法を紹介する報道関係者向け説明会を実施した。仕事や日常のさまざまな場面で、生産性や効率の向上に役立つ使い方を提案し、ChatGPTを実用的に取り入れる方法を紹介した。

メモリ機能による自己紹介スライド作成

説明会では、ChatGPTとの過去の対話内容を踏まえた、自己紹介用のスライドを作成する方法が紹介された。ChatGPTには、会話をもとにユーザーの人物像や好みを記憶する「メモリ」機能が備わっており、特別な指示をしていなくても過去の対話から特徴やアピールポイントを抽出し、自己紹介などの作成に活用できる。

メモリ機能は、普段の会話の中から自然に情報を蓄積していく一方で、「これは覚えてほしい」と明示して伝えることで、重要な情報として定着しやすくなるという。こうした記憶は文章だけでなく、画像生成などの出力にも反映できる。

メモリ機能は、設定の「パーソナライズ」欄から管理できる

自己紹介スライドの作成では、顔写真などのプロフィール情報をアップロードしたうえで、「関西人なので、ChatGPTとの漫才風な自己紹介にしてください。また、衣装もユーモラスにしてください」といった指示を与えることで、ユーモアのあるビジュアルや文章、スライド構成を生成できる。

生成された自己紹介スライド
「関西人なので、ChatGPTとの漫才風な自己紹介にしてください。また、衣装もユーモラスにしてください」といった追加指示による自己紹介スライド

エージェント機能による宿探し

エージェント機能では、AIが背後で仮想的なデスクトップ環境を立ち上げ、ユーザーに代わって作業を進める。たとえば「4月13日に大阪へ1泊出張するので宿を探してほしい」と指示すると、AIがブラウザを操作し、複数の宿泊予約サイトを横断して検索しながら、日付の選択や空き状況の確認といった条件に合う候補を調べていく。

作業後には、候補となる宿泊先のリンクや閲覧したページのスクリーンショットを含むレポートが提示され、ユーザーはその内容を確認しながら判断できる。エージェント機能は、個人向けではPlus以上のプランで提供されており、プランごとに1カ月間の使用回数に制限がある。

エージェント機能では、仮想的なデスクトップ環境を表示し、AIが作業を進める経過を確認できる

Gmailやカレンダーと連携し業務を効率化

ChatGPTでは、外部のアプリケーションと連携することで、日常業務の効率化につなげられる。たとえば、Gmailと接続すれば、大量のメールの中から必要な情報を読み取って要約したり、スケジュールから予定を抽出してタスクをリスト化したりできる。

また、Googleカレンダーなどと組み合わせることで、予定の把握やタスク整理もChatGPTから横断的に進められる。なお、外部アプリとの連携は「アプリ」欄から行なえる。

出力スタイルを整えるパーソナライズ設定

設定画面から「パーソナライズ」を通じて、回答のトーンや文章の熱量、見出しの有無、絵文字の使い方などを自分向けに最適化できる。これにより、自分の用途や好みに合った出力を得やすくなる。

また、想定読者や求めるアウトプットの基準も指定することで、細かな指示を繰り返さなくても、目的に沿った回答を受け取りやすくなる。

日常利用にも便利な「グループチャット」や「プロジェクト」

ChatGPTでは、会話のリンクを共有して他のユーザーを招待し、最大20人まで参加できるグループチャットを作成できる。異なる料金プランのユーザー同士でも同じチャットに参加して共同作業を行なうことが可能であり、たとえば複数人で旅行の計画を立てる際などに活用できる。

グループチャット

また、説明会では「プロジェクト」機能を利用して、用途ごとにチャットや情報を分ける使い方も紹介された。投資やライティング、インテリア、家電探しなど、テーマごとにチャットを整理することで、それぞれのコンテキストが混ざることなく管理が容易になる。

また、プロジェクトごとに参照する情報源や連携アプリを整理しておくことで、より精度の高い作業を効率的に進めることができる。

プロジェクトを利用したインテリアの提案

毎週9億人が利用するChatGPT

説明会ではこのほか、ChatGPTに関する利用動向や、AI活用の方向性についても紹介された。ChatGPTは、2022年の公開以降、利用拡大を続けており、世界では毎週9億人が利用し、日本でも週間利用者数が前年比4倍で成長している。

こうした普及を背景に、AIの役割は「対話して答える」段階から、「仕事を丸ごと任せて実行し、結果を報告する」段階へ移行しつつあるとした。