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JR東、荷物専用新幹線の運行を開始 1編成で17トンを輸送
2026年3月23日 20:00
JR東日本は、国内初となる荷物専用新幹線の運行を3月23日に開始した。トラックドライバー不足など物流業界が抱える課題解決への貢献を図る。
JR東日本は、新幹線・在来線特急列車等を活用した列車荷物輸送サービス「はこビュン」を展開しており、鮮魚や農産品等の地産品、精密機械部品や医療用品、引越家財などの輸送に利用されている。
25年4月からは臨時列車の一部客室を使用した大口輸送サービスを開始し、毎週金曜日に最大200箱程度の輸送を可能としたが、より多量の荷物を高頻度で輸送してほしいというニーズに応えるため、E3系新幹線1編成の全号車を荷物専用車両として改造。最大17.4トン、1,000箱程度の積載量とした。
荷物搭載スペースを確保するため、客室内の座席を全て撤去し、荷物をカゴ台車に載せたまま車内に搭載するために床面をフラット化した上で鉄板を敷き、滑り止め加工をしている。
輸送区間は盛岡新幹線車両センターから東京新幹線車両センターで、運行日は平日の定期運行。輸送形態は荷物専用新幹線(1編成7両)で、旅客輸送が1~10号車、荷物輸送が11~17号車。
物流においてトラック運送業界ではトラックドライバー不足に直面しており、かつドライバーの半数が40~54歳、若年層は10%台と次世代の人手不足も進行している。2030年度には約34%(約9億トン相当)の輸送力不足も見込まれるという。特に地方部では、日用品の流通、地域産品の販路縮小などが課題となる。
こういった課題に対して輸送インフラの転換が必要との考えから、JR東日本は「はこビュン」を開始。さらに、多量の荷物を高頻度で輸送できる荷物専用新幹線の運行を開始した。車内電源を活用した冷温管理機器(業務用クーラーボックス等)による冷蔵品の輸送などにも対応し、地方物産物の輸送も含め、東北から日本全国への物流手段の拡大に繋げる。






