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OpenAI、研究者の共同執筆のための無料AIワークスペース「Prism」

OpenAIは28日、研究者の執筆のための無料ワークスペース「Prism」を提供開始した。ChatGPTの個人アカウントで無料で利用できる。

Prismは、GPT‑5.2を搭載し、AIを前提に設計された無料のワークスペースで、研究者が研究の執筆や共同作業を行なうための環境となる。プロジェクト数や共同作業者数に制限はなく、ChatGPTの個人アカウントで利用できるほか、近日中にChatGPT Business、Team、Enterprise、Educationプランを利用する組織にも拡大予定。

研究者の論文作成では、論文の下書きや議論の修正、数式や引用の管理、共同研究者との調整などが発生するが、その作業はエディター、PDF、LaTeX コンパイラ、文献管理ツール、個別のチャットインターフェースなどに別れており、「その過程で文脈が失われ、集中が中断されがち」という。こうした課題に対し、ChatGPT上で論文執筆の各作業をカバーし、断片化を防ぐ仕組みがPrismとなる。

Prismには、GPT‑5.2がワークフローに直接統合され、下書き作成、改訂、共同作業、出版準備を、単一のクラウドベースでLaTeXネイティブなワークスペースで行なえる。GPT‑5.2は、プロジェクトそのものの中で動作し、論文の構造、数式、参考文献、周辺の文脈にアクセスできる。

Prismの基盤は、OpenAIが買収したクラウドベースのLaTeXプラットフォームCrixetを基盤とし、統合製品として進化させている。これにより、成熟した執筆・共同作業環境を土台に、科学的なワークフローに自然に溶け込む形でAIを統合することができたという。


    【Prismの主な機能】
  • GPT‑5.2 Thinkingと対話し、文脈に沿ってアイデアを検討し、仮説を検証し、複雑な科学的問題について推論する
  • 周囲のテキスト、数式、引用、図、全体構成を含む文書全体を文脈として、論文を下書き・修正する
  • 関連文献(例:arXiv)を検索・取り込み、現在の原稿の文脈に即して、新たに見つかった関連研究を踏まえ本文を修正する
  • 論文全体の文脈の中で各要素の関係性を理解する AI を活用し、数式、引用、図を作成・再構成・推論する
  • ホワイトボードの数式や図を直接 LaTeX に変換し、tikzコマンド操作にかかる時間を大幅に削減する
  • 共著者、学生、指導教員とリアルタイムで共同作業し、編集・コメント・改訂を即座に反映する
  • 別々のエディターやチャットツール間でコンテンツをコピーすることなく、求めに応じてドキュメントを直接その場で修正する
  • オプションの音声編集を使い、執筆やレビューを中断せずに簡単な変更を行なう

将来的には、有料の有料の ChatGPT プランを通じて段階的に高度なAI機能を提供予定。