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SBI、カルチュア・エンタテインメントと資本提携 メディア×金融強化

SBIホールディングスとカルチュア・エンタテインメント グループ(CEグループ)は、コンテンツ制作力の強化を目的として、資本業務提携に向け基本合意書を締結したと発表した。CEグループはSBIホールディングスの持分法適用関連会社になる予定。

SBIホールディングスによる、メディア・エンタテインメント事業と金融事業をかけ合わせた“ネオメディア生態系”を強化する取り組み。両社の連携で、映画・ドラマ・書籍出版などのさまざまなコンテンツ制作力の強化や、IPの価値創出を図っていく。

業務提携により、「TSUTAYA CREATORS' PROGRAM」を新たに「SBI×CEG CREATORS' PROGRAM」として再始動させ、共同で新たな映画・ドラマ・アニメ作品やクリエイターを国内外に輩出していく。セキュリティトークン(ST)などを活用した、ユーザー参加型モデルへの発展も検討する。

SBIグループが制作・保有するタレント・キャラクターなどのIPを、CEグループが持つメディア展開やメディアミックスのスキームと組み合わせ、効率的でスピーディに展開し、早期のIPの価値最大化を図っていく。

また、CEグループが保有する幅広い映像・出版・音楽を対象に、SBIグループがSTO/IEOの組成やNFTの発行を行ない、ファンがIPの成長を直接支援できる形での資金調達を支援する。

SBI証券は、個人顧客への販売を中心に、個人がST投資を介してコンテンツやアーティストを応援できるようなサービスを提供する。将来的にはDAOを活用して、ファンコミュニティを形成し、ファン発信のコンテンツ制作機能の生成も実現していく方針。

地域振興への貢献では、SBIグループの第4のメガバンク構想を中心とする地方ネットワークやSTスキームと、CEグループの制作機能を掛け合わせて、ローカルIPの魅力を国内外に発信、新たな地域還元マネタイズポイントも創出する。これらは総合パッケージを両グループで開発し、プラットフォーム化を進め、新たな顧客開拓を行なう。

SBIグループは1,000億円規模のコンテンツファンドの設立を計画しており、CEグループが企画力やクリエイティブ力を提供して、投資先企業やコンテンツの価値の最大化を図っていく。

海外展開支援では、SBIグループのアジアや中東などの海外拠点と提携する現地企業とのネットワークを活用。CEグループのメディア、コンテンツ、所属タレントやIPの海外展開を支援する。

ツタロックフェスをはじめとしたライブや企画制作などでは、CEグループの音楽関連事業と連携し、出演アーティストのブッキング強化や、より幅広いジャンルにわたる新規イベントの共同企画・制作を実現していく。移動型フェスによる地方創生事業においても連携し、地方イベントのプロモーションを強化し、波及効果の最大化を図る。

取り組みが拡大する“SBIネオメディア生態系”

CEグループは20社以上のグループ企業で構成され、映像・音楽・出版・グッズなど、エンタテインメントコンテンツの企画・制作事業を展開している。筆頭株主はカルチュア・コンビニエンス・クラブ。近年の映画では「ドライブ・マイ・カー」「旅と日々」など受賞作の制作実績があるほか、徳間書店やアース・スター エンターテイメントなどのグループ会社を擁している。

SBIグループは、プラットフォームやIP・タレント、先端技術、制作機能などを掛け合わせ、「発掘」「拡散」「投融資」を連動させるという構想“ネオメディア生態系”の拡大に取り組んでおり、統括する中核会社としてSBIネオメディアホールディングスを2025年に設立している。

ネオメディア生態系を構築する一環として、すでに、タレントエージェンシー、CG制作・ゲーム会社、興行会社、経済誌「Forbes JAPAN」などを展開するメディア企業、クリエイターを擁する音楽制作会社などを加えている。今回、SBIグループが持分法適用関連会社化したCEグループは「SBIネオメディア生態系の重要な一員」と位置付けている。