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グーグル「Deep Research」が進化 より高度なWeb探索に対応

Googleは11日(米国時間)、Geminiで詳細な調査が行なえる「Gemini Deep Research」の強化を発表した。Web検索タスクのベンチマーク「DeepSearchQA」と同時公開され、開発者向けに新しい「Interactions API」を通じて提供する。

Gemini Deep Researchは、Gemini 3 Proを推論コアに採用し、クエリ生成から検索結果の分析、知識ギャップの特定、再検索までを自動で繰り返すAIエージェント。今回のアップデートでは、Web探索能力が向上し、目的の情報を求めてサイトの深部まで到達できるようになったという。

性能面では、Humanity's Last Exam(HLE)で46.4%、DeepSearchQAで66.1%、BrowseCompで59.2%と高スコアを記録。低コストで綿密な調査レポートを生成できる点を特徴とし、Google 検索やNotebookLM、Google Finance、Geminiアプリで順次アップグレードされる。

Gemini Deep Researchでは今後、分析レポート向けのネイティブなチャート生成を含む出力機能の強化や、MCP(Model Context Protocol)対応による連携強化、Vertex AI for Enterpriseへの導入などを予定している。

同社は、複雑なWeb検索タスクを評価するためのベンチマークであるDeepSearchQAをオープンソース化した。17分野・900タスクから構成され、網羅的な回答セットの生成を求めることで、AIエージェントの調査精度と検索再現性を測定する。