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グーグル、お気に入りメディア優先表示を全世界に拡大 サブスクにも対応
2025年12月11日 11:25
Googleは10日(米国時間)、Google 検索において好きなサイトからのニュースを優先的に表示できる新機能「お気に入りの情報源(Preferred Sources)」を全世界に拡大すると発表した。近日中に英語圏で全世界展開し、2026年早々には全対応言語へ拡大していく。
これにより、お気に入りのスポーツブログや地元のニュースサイトなど、指定のサイトから最新のコンテンツをすぐに確認できるようになるほか、サブスク購読しているコンテンツを優先的に表示する機能なども追加される。
Preferred Sourcesは、検索時に対象メディアの関連コンテンツを優先的に目立つ形で表示する機能。8月から米国とインドで開始し、ソース(メディア)を選択すると、それらのソースは「Top Stories(トップストーリー)」や検索結果ページ内の専用セクションに高い頻度で表示されるようになる。この取り組みで、お気に入りソースに登録されたメディアはローカルブログやグローバルなニュースメディアなど約9万件で、お気に入りソースを選択した場合、平均でそのサイトへのクリック数が2倍に増加しているという。
今回、このPreferred Sourcesを全世界に拡大するとともに、サブスク(購読)コンテンツへのアクセス性を向上。購読中のコンテンツのリンクを優先表示し、専用のカルーセルに表示する。この機能は数週間以内にGeminiアプリから提供開始し、「AIによる概要」や「AIモード」検索への対応も強化。購読している優先コンテンツを専用のカルーセルに表示する機能などを、Geminiアプリから順次展開する。
また、AIモード内のインラインリンク数を増やすほか、リンクのデザインを改善。また、リンクに文脈に応じた説明文を追加し、リンク先の有用性をわかりやすく紹介する。
あわせて、パブリッシャーとの提携も強化し、拡張表示権やAPIなどのコンテンツ配信手法に対して、対価を支払う。Der Spiegel、El País、Folha de S. Paulo、Infobae、Kompas、The Guardian、The Times of India、The Washington Examiner、The Washington Postなどのパブリッシャーとの提携プログラムを開始し、AIが読者獲得に貢献できるかを模索しているという。
この一環として、パブリッシャーと連携したGoogle ニュースの新機能を試験導入。参加パブリッシャーのGoogle ニュースページでAIを活用した記事の概要を表示し、ユーザーがクリックする前に背景情報を紹介するほか、音声版なども試験導入する。



