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高精度・スリム化 全方位進化の国産スマートリング「SOXAI RING 2」

SOXAIは、自社で開発・販売する睡眠管理用スマートリング「SOXAI RING」の新モデル「SOXAI RING 2」を年12月10日に発売した。価格は39,980円。アプリの利用は無料の買い切り型。

SOXAI公式オンラインストア、ビックカメラ、ヨドバシカメラ、ヤマダデンキ、エディオンで順次発売される。Amazon.co.jpの公式ストアは2026年1月以降の取り扱い。また2026年前半にはふるさと納税の各ポータルサイトでも取り扱われる予定。

SOXAI RING 2は、睡眠計測に注力する国産スマートリングの最新モデル。センサー精度の向上、本体のスリム化、バッテリー持続時間の向上が、進化したポイントになる。また、シャープの技術支援を仰ぎ、国内の量産体制で品質を安定させつつコストも削減、従来モデルから性能を向上させながら価格を据え置いた。

独自開発センサーが進化

特許取得の光学分野の先端技術を用いた独自開発の光電容積脈波(PPG)センサーを「Deep Sensing」として新たに搭載し、計測精度を大幅に改善。より深いレベルで身体状態の変化を可視化できるようになったという。

具体的には、多波長(multi-λ)×空間分解の分光技術により、複数の光信号経路から最適な光信号の抽出が可能で、外乱光のノイズやリングの回転、血管走行の個人差などによるセンサー信号品質の劣化を抑制する。これにより、これまでよりもさらに正確に心拍変化や体温、血中酸素濃度などの詳細なデータを取得できるようになったという。

初代モデルから搭載している血中酸素レベルの検知機能は、SOXAI RING 2においてセンサーとアルゴリズムを全面的にアップデート。より微細な変化を捉える解析精度を実現した。特に睡眠時無呼吸の兆候をこれまで以上に高い精度で把握できるようになったとしている。

「Deep Sensing」センサーには、光学式心拍数センサーと、酸素レベルモニタリング用の赤色/赤外線センサーを搭載。本体はほかに、AI搭載の3D加速度センサーと皮膚温度センサーも備える。

アプリで確認できる睡眠スコアについても最新の睡眠学のトレンドや睡眠学権威のアドバイスに基づいて、評価項目を7項目に増加させ、より科学的なスコアリングへと進化させた。

幅6.7mmにスリム化、バッテリーも強化

世界最細で世界最小クラスと謳う幅6.7mmのスリムな本体を実現。圧迫感がなく、睡眠中でも睡眠の質を妨げることなく快適に装着を続けられる。

SOXAI RING 1(左)との比較
SOXAI RING 1(左)とSOXAI RING 2(右)

バッテリー駆動時間は、前モデル「SOXAI RING 1」「SOXAI RING 1.1」では最大9日間だったところ、SOXAI RING 2は1.5倍の最大14日間に拡大した。充電時間は60〜120分間。バッテリーの種類はリチウムポリマー。

計測したデータを本体に蓄積できる期間は、SOXAI RING 2発売当初のファームウェアで4日間分とする。今後のファームウェアアップデートで、1週間程度まで蓄積できるようになる見込み。

通信機能はBluetooth 5.0(BLE5.0)。充電には非接触NFCを利用する。

チタン合金にシチズン「デュラテクト」コーティング

カラーラインナップはシルバー、マットシルバー、マットブラック、ピンクゴールド、ゴールドの5種類。ゴールドは、SOXAI公式オンラインストア、Amazon.co.jp、ビックカメラ.com、ヨドバシ・ドット・コム限定カラー。

外装の素材はチタン合金(Ti-6AI-4V)で、シチズンの表面硬化技術「デュラテクト」が施される。シルバーとマットシルバーには「デュラテクトプラチナ」、マットブラックには「デュラテクトDLC」、ピンクゴールドには「デュラテクトピンク」、ゴールドには「デュラテクトDYG」がそれぞれコーティングされる。マットカラーはどちらもサンドブラスト仕上げ。

内側の素材は合成樹脂。防水性能は100m防水で、サウナでの利用にも対応する。

店頭用の什器
左から、マットシルバー、ピンクゴールド、シルバー
左から、シルバー、マットブラック、ゴールド

サイズラインナップは、従来モデルからより小さいサイズが拡充され、8/10/12/14/16/18/20/22/24/26号の10種類。26号については2026年3月に発売予定。着用は親指以外。指の違いによる計測精度の差はないとしている。

本体の幅は約6.7mm、厚さは2.7mm。重量は2.1~2.7g。

他社製品との比較

なお、SOXAI RING 2の発売に合わせて、「SOXAI」のロゴがアップデートされている。「抽象化しすぎて説明が必要だった」という、ひょうたんをモチーフにしたロゴマークは省かれる形になったほか、SOXAI(ソクサイ)が「無病息災」に由来すること、健康のための睡眠計測に注力していることを分かりやすくした。

SOXAI 代表取締役社長の渡邉達彦氏は、睡眠に関する課題を解決することは、生活習慣病による医療費増大の抑制や健康寿命の増進といった、社会課題の解決につながる背景があると説明。市場規模に関しても「健康可視化需要が急増している」(渡邉氏)としたほか、大手ブランドの国内参入などでスマートリングは今後一層認知の拡大が進み、一般的な市場予測から上振れすると予想し、「日本国内のリーダーとして牽引していきたい」と意気込みを語った。海外展開についても「できるだけ早くやっていきたい」と前向きな姿勢を示した。

SOXAI 代表取締役社長の渡邉達彦氏
国内は一般的な市場予測よりも伸びると予想