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京阪電車、AI活用の運転士支援システム 危険を検知
2025年11月12日 17:42
京阪ホールディングスと京阪電気鉄道(京阪電車)は、大津線の併用軌道における運行の安全性向上を目指し、AI技術を活用した運転支援システムの実証実験を実施する。
併用軌道とは、道路上に敷設された軌道。大津線では、京津線の上栄町駅~びわ湖浜大津駅、石山坂本線の三井寺駅~びわ湖浜大津駅が併用軌道となっている。
今回の実証実験は、ビーコア、Various Roboticsとともに実施。運転台に設置したカメラの映像をAIが画像解析し、危険な状況を検知して運転士に知らせる。
併用軌道では軌道上に自動車や歩行者が進入してくる可能性がある。運転士にとってはこの危険性が心理的負担になっていることから、実証実験では運転士の負担を軽減し、運行のさらなる安全性向上を目指す。
先頭車両の運転台に取り付けるカメラの映像を、車両に搭載するエッジコンピュータでAI解析。道路上を通行する自動車、自転車、歩行者の危険な状況や、信号機の状態を自動検知し、運転士に音声や警告ランプで知らせ、安全な運行をサポートするシステムの技術検証を行なう。実施期間は26年3月31日まで。

