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Suica、26年秋に「コード決済」対応 Suicaペンギンは「卒業」

Suicaがコード決済に対応(出典:JR東日本)

JR東日本は11日、26年秋を目処に「モバイル Suica」アプリにコード決済を追加すると発表した。あわせて、これまでのSuicaの上限額(2万円)を超える買い物にも対応可能とする。

26年秋のコード決済対応にあわせて、これまでのSF(電子マネー)とは別にサーバーで残高を把握する決済システムを導入し、チャージ残高を最大30万円まで拡大。さらに、「ビューカード」と連携することで、チャージする必要のない「あと払い」が可能となる。

これにより、普段の電車利用などはSuicaを、買い物にはコード決済などの使い分けを可能になり、「Suicaそのものを変える」としている。また、家族/友達に電子マネー(バリュー)を「送る&受け取る」機能に対応。クーポン機能、地域や店舗限定のバリューの発行などに対応する。

Suicaの利用シーンを拡大していく(出典:JR東日本)
Suica

なお、2001年度のSuica開始からイメージキャラクターとして展開していた「Suicaのペンギン」は、25周年を迎える2026年度末を持って「卒業」。新たなイメージキャラクターへバトンタッチする。卒業する26年度末に向け、ファンに向けた各種キャンペーンを実施予定としている。

Suicaペンギン(23年12月撮影)
Suicaペンギン(25年3月撮影)
Suica作者・坂崎千春氏のメッセージ

2001年に「Suica」のイメージキャラクターとして選んでいただいたとき、とてもうれしく誇らしかったのを覚えています。ポスターやCMに登場しグッズになり、多くの方々に愛され、「Pensta」というショップもできました。

25年という長い時間、「Suica のペンギン」として歩むことができて幸せでした。最後の1年も精一杯務めさせていただきます。応援してくださった皆さま、今まで本当にありがとうございました。

新たなイメージキャラクターは、「生活と幅広い接点を持つ、進化するSuicaのイメージ」を担うものを想定。新キャラクターの原案的なアイデアなど、誕生プロセスにおいて、何らかの形で利用者等が参加できる形も検討していくとしている。

今回の取り組みは、将来のSuicaの姿を提案する「Suica Renaissance」の第2弾。第1弾は新潟で始まった顔認証乗車だが、JR東日本では今後Suicaを「生活のデバイス」として強化していく方針で、今後はSuica 利用エリア撤廃や新たな「Suica アプリ(仮称)」などの展開を計画している。