ニュース
Claude、小型高速モデル「Haiku 4.5」 Sonnet 4に匹敵
2025年10月16日 12:41
生成AIの「Claude」を展開するAnthropicは16日、小型AIモデル「Claude Haiku 4.5」の提供を開始した。同モデルは、9月までの中核モデル「Claude Sonnet 4」(現行バージョンは4.5)に匹敵するコーディング性能を持ちながら、コストは3分の1、処理速度は2倍以上とする。開発者向けAPI「claude-haiku-4-5」で利用でき、料金は入力トークン100万あたり1ドル、出力トークン100万あたり5ドル。
Claude Haiku 4.5は、現実世界のコーディング課題に対する解決力を評価する「SWE-bench Verified」ベンチマークで、73.3%の正解率を記録し、Claude Sonnet 4の72.7%をわずかに上回った。Claude for Chromeといった特定のタスクやアプリケーションでは、従来よりも高速な応答に期待できる。チャットアシスタント、カスタマーサービス、ペア プログラミングといったリアルタイム性が必要な場面で適している。
同社が10月初旬に発表した上位モデル「Claude Sonnet 4.5」との連携運用も可能。例えば、Sonnet 4.5が複雑なタスクを複数の小タスクに分割し、それぞれをHaiku 4.5が並列で処理することで、処理効率の最大化が期待される。
安全性においても改良されており、前バージョン「Claude Haiku 3.5」よりも高い整合性を持ち、Anthropic独自の自動アラインメント評価においては、Sonnet 4.5やOpus 4.1を上回るもっとも安全なモデルとされた。化学・生物・放射線・核関連情報のリスク評価でも限定的と判断され、AI安全基準「ASL-2」の範囲で公開されている。
Claude Haiku 4.5は、Claude Codeのほか、Amazon BedrockやGoogle CloudのVertex AIでも提供され、前世代モデルのHaiku 3.5およびSonnet 4の代替として利用可能。


