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グーグル、洋服・靴の「バーチャル試着」に対応
2025年10月8日 22:00
Googleは8日、AIを活用した新たなショッピング機能「バーチャルでお試し(Try it on)」を開始した。Google 検索や画像検索、Google ショッピングで販売される服を選び、あわせて自分の写真を共有することで、バーチャルに「試着」できる。
「バーチャルでお試し」は、5月のGoogle I/Oで発表し、25年夏から米国でスタートしていた。8日からは、日本とオーストラリア、カナダで利用可能となる。
Google 検索経由で、服やファッションアイテムを購入する際に、商品の画像をタップすると「バーチャルでお試し」ボタンが表示される。ここでボタンを押して、自分の全身写真をアップロードすると、AIが選択中のアイテムの画像と自身の写真を融合し、バーチャルな試着が行なえる。
トップス、ボトムス、ワンピースなどの洋服が対象。試着した画像は友人や家族などに、「似合っている?」などと聞きながらオンラインでショッピングを続けられる。先行してサービス開始した米国では、「ショッピングがより楽しくなった」と7割以上の人が回答しており、オンラインでも家族や友人と一緒に買物体験ができる機能とアピールしている。
なお、アップロードする自身の画像は、「照明が明るくて体にあっている服」を着ている写真が推奨されている。また、服の「サイズ」は参照せず、M/Lなどのサイズの判断は行なわない。あくまで自分に似合うか、デザインが好みに合うかといったことを確認する機能となる。商品が気に入った場合は、ショップボタンから、ECサイトへ移動し、そのまま購入できる。
「バーチャルでお試し」は、Google 検索やGoogle 画像検索、Google ショッピングなどから利用可能。「AIモード検索」でも利用可能になる予定で、「目標としてはGoogleサービスのどこからでもアクセスできるようにしたい」(Consumer Shopping Director of Product Danielle Buckley氏)としている。
Googleでは、「バーチャルでお試し」のために、ファッションに特化したカスタム画像生成モデルを開発。人間の身体の構造や素材が身体の上でどのように曲線を描き、ドレープするかといった衣服の細かなニュアンスを理解し、表現できるようにしたという。
表示する写真のデータは、店舗がGoogleのショッピンググラフに出している画像を活用しており、店舗側で特別なデータを用意する必要はない。
米国では服だけでなく、靴の試着にも対応開始。新作スニーカー、ヒール、ローファーなどを、購入前に試着できるようになった。靴の試着は、日本においても数週間で利用可能になる見込み。




