ニュース
マネーフォワード、「企業型DC」対応を強化 アーリークロスと提携
2025年8月4日 09:00
マネーフォワードホームは、企業型確定拠出年金(企業型DC)への対応を強化する。中小企業を中心とした企業型DCの導入支援を行なうアーリークロスと業務提携契約を締結し、アーリークロスの企業型DCの導入支援と、「マネーフォワード ME」による資産見える化により、企業型DCの拡大を目指す。
企業型DCは、企業が掛金を毎月積み立て(拠出)し、従業員(加入者)が自ら年金資産の運用を行なう制度。従業員の加入のためには、企業による制度導入が必要だが、企業が企業型DCを導入するためには、厚生年金の適用事業である必要がある。
企業型DCの加入者数は全国で830万人と増加を続けているが、そのほとんどが大企業。従業員99名以下の中小企業では、278万社の厚生年金適用事業者があるが、企業型DCを導入しているのは1.8%の約5.2万社となっている。
この理由としては、企業が導入を決めても開始まで「最低半年」という制度の複雑さ、従業員の金融リテラシー、企業内の労務・税務・投資などの専門性の不足による正しい情報提供の難しさなどの課題があるという。
これらの課題解決のため、アーリークロスは、中小企業を中心とした企業型DCの導入支援を行なっており、企業ごとに最適な制度設計や、継続した投資教育・事務取次をワンストップで提供している。こうした取り組みをマネーフォワードホームが後押しするほか、アーリークロスによる企業型DC導入企業に、資産管理サービス「マネーフォワード ME」のプレミアムサービス スタンダードコース(年額プラン)の利用クーポンなどを提供していく。
マネーフォワードホームの金坂直哉社長は、企業型DCについて「もっと広がるべき仕組み」と語り、節制効果や資産形成へのプラスの側面について説明。一方で導入企業における課題や利用者の投資教育などの課題があるし、「中小企業は素晴らしい国の制度の恩恵を受けられていない。それをアーリークロスと解決していきたい」とした。



