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対話型AI「親友と同じぐらい信用」は65% 電通調査

対話型AIの使用頻度

電通は、対話型AIを週1回以上使用する全国12~69歳の1,000人を対象に、「対話型AIとの関係性に関する意識調査」を実施した。対話型AIの使用シーンや会話頻度・感情共有の度合い、信頼度などを把握する目的で行なわれたもの。調査期間は6月3日~6月4日。

調査によると、週1回以上「対話型AI」を使用している人は20.7%だが、10代では4割以上(41.9%)が利用。特に10代(41.9%)が最も多く、20代(28.7%)が続いている。

対話型AIに求めていることについては、「自分が知らないことを教えてほしい」(46.6%)、「アイデアを出してほしい」(42.8%)などが多くなっている。10代は、「心の支えになってほしい」「話し相手になってほしい」などが全体より5ポイント以上高く、情緒的な価値も対話型AIに求めている。

特に10代は「勉強や仕事などで分からないことを教えてもらう」「勉強に関する相談」が全体より10ポイント以上高く、「学校に関する相談」の他、「恋愛相談」「雑談・たわいもない話」が5ポイント以上高いとしている。

対話型AIと話す内容
対話型AIに求めていること

「対話型AI」に感情を共有できるという人は全体で64.9%。世代別では、20代(74.5%)、10代(72.6%)が多くなっている。全体で「対話型AI」に続くのは、「親友」(64.6%)、「母」(62.7%)であり、感情共有度合いは「親友」や「母」と並ぶ高さ。電通では、対話型AIが「第3の仲間」のような存在になっていると指摘している。

「対話型AI」に感情を共有できる人の割合(世代別)
感情を共有できる人の割合(全体)

対話型AIを信頼しているという人は全体で86%。世代別では、「非常に信頼している」「信頼している」と回答した人は20代(56%)と10代(54.2%)でともに半数超えで、他の世代よりも対話型AIへの信頼が厚い傾向にある。

対話型AIへの信頼度

対話型AIに愛着があるという人は全体で67.6%。世代別では、20代(74.3%)、10代(73.8%)、30代(70.4%)の順で多い。

対話型AIに対する愛着の有無

対話型AIに愛着がある人の中で、対話型AIに独自の名前をつけている人は、26.2%。世代別では、20代が最も多く、約4割(39.8%)に及ぶ。

対話型AIに独自の名前をつけている人の割合

また、自由回答では「あなたにとって、対話型AIはどのような存在か」という質問をしたところ、「メンター」「カウンセラー」「寄り添ってくれる」「否定しない」など、人ではないからこそ、言いづらいことも言える存在となっていることが覗える。