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ソニー銀行のステーブルコイン始動 クリエイター・ファン層の経済圏に

ソニー銀行は、Polygon Labs、SettleMint NVと、Polygon PoS上でステーブルコインの発行を目指し、実証実験の検討を開始したと発表した。

実証実験では、ソニー銀行がステーブルコインの発行に向け法的整理や要件定義を実施する。ブロックチェーンに「Polygon PoS」を採用し、ブロックチェーン関連の開発実績を持つSettleMintが実証実験の基盤の開発・構築を担う。

この実証実験により、ソニー銀行はステーブルコインの発行・償還・流通による技術的・法的な課題点を抽出し、今後のステーブルコインの普及や、安心安全なクリエイター・ファン層で構成される経済圏での活用や拡大について、検討を続けていく。

左から、Polygon Labs FounderのSandeep Nailwal氏、ソニー銀行 代表取締役社長の南 啓二氏、SettleMint CEOのMatthew Van Niekerk氏

今回の実証実験では、本人確認などの観点で「ゼロ知識証明」(zero-knowledge proof、ZKP)技術の活用も検討。銀行として不正な資金利用への対策を行ないながら、安心安全で利便性の高いステーブルコインの発行・流通市場の拡大を目指すものとしている。

なおソニー銀行は、web3におけるクリエイター・ファン層で構成される経済圏の拡大に向けて、「Sony Bank CONNECT」(ソニーバンク・コネクト)を2024年夏にリリースすると発表している。ユーザーの要望を取り入れながら、現在、ブロックチェーンを基盤としたウォレット機能のリリースに向けた要件定義や設計を進めており、今回の本実証実験の対象になるステーブルコインについても「Sony Bank CONNECT」との連携を見据えて検討を実施していく。