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マイナビ、従業員の立ちっぱなしを解消するイス ドンキ、ららぽーとが導入

マイナビは、アルバイト中の“立ちっぱなし”問題の解決を目指し、立ったり座ったりしやすい「マイナビバイトチェア」を開発した。ドン・キホーテ、ららぽーと、エービーシー・マートなどの一部店舗で試験導入される。

アルバイト情報サイト「マイナビバイト」は、アルバイト中の“立ちっぱなし”が多くの従業員にとって隠れた悩みの種になっているとし、従業員・雇用主双方にとっての快適なアルバイト環境を整備していく取り組み「座ってイイッス PROJECT」を3月28日に開始。プロジェクトの始動にあたり、アルバイト中の使いやすさを重視してデザインした「マイナビバイトチェア」を独自に開発し、賛同企業に一部無償配布の上、試験的に導入されている。

マイナビバイトチェアは、折りたたみチェアや会議用チェアの製造販売を行なうSANKEIと共同で製作。業務中でも動きやすいように「立ったり座ったりしやすい」、イスを自由に動かせてスペースも取らない「軽くてコンパクト」、客からも好印象となるよう「姿勢よく座れる」デザインであることを重視している。

試験導入企業は、エービーシー・マート、大垣書店、Crust プランニング(乃が美 はなれ)、トモズ、パン・パシフィック・インターナショナルホールディングス(ドン・キホーテ)、三井不動産商業マネジメント(ららぽーと TOKYO-BAY、コレド日本橋)。それぞれ一部店舗で3月28日から4月末まで試験導入を行なう。

マイナビバイトの調査では、座っての接客が許されているアルバイトは23.3%にとどまり、アルバイトの32.2%がネガティブな方面に「業務に影響が出ている」と回答。一方で、雇用主がイスに座って接客をしても「いいと思っている」割合が73.3%、許可しない理由については25.6%が「なんとなく」と回答した。

また、自身が客の場合、イスに座って接客をされることについて8割近くが「気にならない、問題はない」と回答していることから、座っての接客を受け入れる人が多いと推測している。

そのほか、雇用主の19.7%が「接客中の立ち仕事からくる肉体的な要因」によるアルバイトの退職を経験しているという。マイナビバイトはプロジェクトを通して、働き手にとっては快適なアルバイト環境を、雇用主にとっては人材確保や定着のきっかけを提供することを目指す。

今回の試験導入では、イス設置による働き手の身体的・心理的問題の調査を行ない、導入企業にフィードバックする。また、新規の導入希望企業を募集し、導入店舗の拡大を図る。

マイナビバイトチェアのカラーはオレンジ、ブラック。サイズは40×30×60/65/70/75cm(幅×奥行×高さ4段階調節)、質量は4.2kg。

マイナビバイトでは、プロジェクト動画「ふつうだよ篇」を公開している。

座ってイイッスPROJECT