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欧州議会、AI規制法を可決

欧州連合(EU)欧州議会は13日(現地時間)、「AI規制法(AI Act)」を可決した。法案は発行後、2年以内の施行を目指す。

リスクの高いAIから、基本的権利、民主主義、法の支配、環境の持続可能性を保護し、イノベーションの促進や欧州を同分野のリーダーとして確立することを目的としている。

同規制では、AIの潜在リスクと影響について、AIに対する義務を定める。具体的には、法執行機関における生体認証システムの使用の制限や、人の行動を操作したり人の弱点を突くAIの禁止、重要インフラや教育における慎重な活用と監視などを求める。顔認識データベースを作成するためにインターネットや監視カメラ映像からの無制限の顔画像スクレイピングは禁止する。

また、職場や学校での感情認識、ソーシャルスコアリング、(犯罪等の)予測的取り締まりなどでのAI利用も制限。加えて、人工的に作成された映像、画像、音声については明確に表示するよう求める。