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東名・新東名のSA・PAでコーヒー無料提供 居眠り運転防止

NEXCO中日本は、深夜帯の居眠り運転防止に向けた取り組みとして、東名高速道路や新東名高速道路などの一部のサービスエリア(SA)、パーキングエリア(PA)でコーヒーを無料提供するキャンペーンを実施し、効果を検証する。期間は2月19日から3月19日まで、時間は各日の22時から翌5時まで。

深夜帯における交通死亡事故防止、居眠り運転防止に向けた新たな取り組み。イタリアの高速道路(アウトストラーデ)における深夜の居眠り運転防止などを目的としたコーヒー無料提供の取り組み事例を踏まえ、SA・PAに立ち寄る人に「カフェインの摂取」および「短時間(15分程度)仮眠」を実践してもらい、利用者の直接的な効果を検証する。

対象エリアは東名 牧之原SA(上・下)、浜名湖SA(上下集約)、豊田上郷SA(上・下)、新東名 岡崎SA(上下集約)、新名神高速道路 鈴鹿PA(上下集約)、東名阪自動車道 御在所SA(上・下)。各エリア内のコンビニエンスストアで提供する。各エリアでの提供予定数量に達し次第終了。

キャンペーンでは「わくわくハイウェイ」アプリを使用。実施期間中に対象エリアに立ち寄ると、アプリ内でコーヒー無料クーポンを自動的に取得できる。対象施設内のコンビニでクーポンを提示した人にコーヒーを提供する。

検証の背景には、深夜帯は交通量が少ない中で、交通死亡事故が多い('22年:全33件中15件、'23年:全34件中16件、NEXCO中日本調べ)という問題がある。

コーヒーなどに含まれるカフェインの眠気防止効果は一般的に知られているが、カフェイン摂取後に短時間(15分程度)の仮眠を取ることで、その効果を高められるとの研究結果がある。こういったことを踏まえ、SA・PAでコーヒーを無料提供し、カフェイン摂取および短時間仮眠を実践して眠気解消・防止してもらうことによる、交通死亡事故削減効果を期待する。