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タクシードライバー不足解消へ 副業乗務員を呼ぶ「GO Reserve」全国展開

GOは、タクシーの乗務員不足解消と供給力向上を目指すアプリ専用車「GO Reserve」とパートタイム乗務員「GO Crew」の展開拠点を全国に順次拡大する。現在の江東区枝川での1拠点30台展開から、東京・神奈川・大阪・名古屋の各地のタクシー事業者とともに合計約70台での展開を予定している。

GO ReserveとGO Crewは'23年3月より、日本交通の子会社であるハロートーキョーの枝川営業所にて開始した。

GO Crewにおけるアプリドライバーに特化した研修制度の構築や、都内のタクシー需要状況に応じたシフト調整など、アプリドライバー専用営業所としての運営を行ない、半年で30台50名以上のGO Crewを採用した。

GO Crewは、二種免許取得、運輸規則に基づく接客・サービスや地理、保安関係について座学と実地で学ぶ法定研修を行なった上で、「お客様探索ナビ」に従い注文の可能性が高いルートを走行しながら営業を行なっている。1日5時間から本人の副業状態やスケジュール都合、繁忙閑散状況に応じたシフト調整を行なう。

GO Reserveは、その他ハイヤーとして認可を受けており、流し営業は行なわずGOアプリからの注文のみを受ける。安心して営業を行なえるようドライブレコーダーを全台完備しているほか、利用者が見つけやすいようJPN TAXI車両にブルーの独自ラッピングを施すことで視認性を高めている。

'23年11月には月間7,000件以上の注文を受けており、取り組みが好調のため展開拠点を1月より全国に拡大。タクシー事業者と連携して推進するとともに、GOが'23年12月にオープンしたドライバー採用サイト「GOジョブ」による人材紹介とあわせ、業界の乗務員不足解消と供給力向上を目指す。

ハロートーキョー枝川営業所ではアプリドライバー専用営業所として運営を行なってきたが、全国展開にあたっては正社員が集まるタクシー営業所でアプリドライバーもともに稼働する営業所や、新人乗務員がまずはGO Crewとして稼働する営業所など、各地・各事業者の状況に応じて活用される予定。

採用活動は各地で行なっており、二種免許の取得や所定の法定研修など、準備が完了した営業所から随時開始する。

なお、GOではGOジョブのオープン以前からアプリドライバーと正社員合わせて毎月100名近くの採用支援を行なっている。また枝川営業所のGO Crewの中には、働くうちに仕事に魅力を感じて稼働日数を増やす人、正社員や運行管理者の資格取得を目指す人がいるなど、タクシー業界を担う人材の拡大につながっているとしている。