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Amazonオーディブル、聴き放題で文芸・フィクションが浸透 オリジナル強化

Amazonは14日、オーディオブックサービス「Amazon オーディブル」の発表会を開催し、サービスの現状や新たなコンテンツ展開について紹介した。村上春樹作品の独占配信のほか、オリジナルのオーディオドラマ・アニメやポッドキャストなどを強化していく。

Audible(オーディブル)は、月額1,500円で多くのオーディオブックやポッドキャストが聴き放題になるサービス。12万冊以上が読み放題(聴き放題)となるほか、最新のオーディオブックを1冊ずつ“購入”も可能。

世界180カ国で、数百万人が利用、47の言語で展開しており、2022年の聴取時間は「40億時間」。これは前年の13%増という。一人あたり年間20冊利用されており、読書好きのユーザーも多いという。

Audibleでは、文芸作品やビジネス書、ミステリー、自己啓発、ライトノベル、ポッドキャストなど様々なジャンルの音声コンテンツを用意。ストリーミングで使えるため、通勤・通学を始め、家事や運動の“ついで“にも聞かれている。

書籍を音声で楽しめる「オーディオブック」と、ラジオ番組や企業・個人が制作/配信する「ポッドキャスト」の2種類の音声コンテンツを用意している。

2021年までは書籍を音声化した「オーディオブック」を1冊づつ購入する都度購入の「コイン制」だったが、2022年1月に月額聴き放題にサービス刷新したことで、日本における会員が大幅に増加。リニューアルからの1年強で、会員数は67%増加したという。

また、聴き放題への転換により、聞かれるコンテンツにも変化が起きた。

コイン制の都度購入では、ビジネス書や自己啓発書など、実用的なコンテンツが人気を集めていた。聴き放題になったことで、文学やフィクションが大幅に増加し、聴取時間も圧倒的に増えたという。

幅広いユーザーが利用するようになり、女性のユーザーも増加。また英語学習やパソコン疲れで目を休めるためといった利用も拡大した。

コンテンツ投資については、ベストセラー作品の獲得や、オリジナル作品の拡充、出版社やクリエイターとのコラボレーション、グローバルでのコラボレーションによるカタログ追加などを進める。

村上春樹作品は10作品以上をすでに独占配信しているが、2023年は新たに「猫を棄てる 父親について語るとき」「色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年」の2作品を6月14日から配信開始し、合計7作品を追加する。ナレーターも中井貴一、向井理などの大物俳優を起用する。


    【配信予定の村上春樹作品】
  • 猫を棄てる 父親について語るとき
  • 色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年
  • カンガルー日和
  • パン屋再襲撃
  • ノルウェイの森(上・下)
  • レキシントンの幽霊
  • 女のいない男たち

湊かなえ作品は、「贖罪」「Nのために」「境遇」「リバース」「未来」の5作品を独占配信。贖罪のナレータは小池栄子で、6月14日から配信開始した。

また、小学館や幻冬舎、水鈴社コルクらと連携したオーディオファースト作品や、audible ORIGINALのポッドキャスト番組「加藤浩次と山口一郎のとんぼとサカナ」「SAYONARAシティボーイズ」などを展開する。

さらに「聞くアニメ」もトムス・エンタテインメントと共同で展開。「LUPIN THE THIRD」3作品の音声化を現在のキャストである声優陣を起用して、オーディオアニメ化する。また、マーベルの「ウェイストランダーズ」の日本語版も6月からスタートする。

アスリートポッドキャストも予定。ポッドキャストが自身のマインドなどを語る「アスリーツマインド」について、野球の前田健太、サッカー遠藤航、F1レーサーの角田裕毅などトップアスリート16名が登場予定で、今秋配信予定。