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iPhoneで古文書を解読できる「古文書カメラ」

凸版印刷は、古文書(こもんじょ)解読とくずし字資料の利活用サービス「ふみのは」事業の一環として、スマートフォンで撮影したくずし字資料を、AI-OCR技術で手軽に解読できるiOS版くずし字解読アプリ「古文書カメラ」の配信を開始した。

くずし字で書かれた資料は、木版を用いて印刷されたもの(版本や錦絵など)と、手書きのもの(書簡や証文、日記などの古文書)があり、それぞれ文字の形や使われている字種が異なる。本アプリでは、木版を用いて印刷されたくずし字資料に対応したAI-OCRに加え、新しく開発した手書きの古文書に対応したAI-OCRを搭載し、解読率は90%。資料館等での古文書の解読や調査業務の効率化、一般利用者の「手元にある古文書の概要を知りたい」「くずし字を読めるようになりたい」といったニーズに対応する。

古文書の一部分だけ範囲を指定して解読する機能や、AI-OCRが提示する複数の解読候補から選択する機能、解読結果を利用者が修正する機能等も搭載し、より専門的で高度な利用シーンにも対応する。

インストールは無料、AI-OCRによる解読機能の利用は、1日ごとに10回まで可能。App内課金による解読機能の回数制限解除は、2023年夏のアップデートで案内予定。Android版アプリは、2023年秋に配信を予定している。