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関西電力、大規模データセンターで新会社 10年で1兆円以上投資

関西電力が大規模データセンター事業に参入する。米国のデータセンター開発・運用事業者であるCyrusOne(サイラスワン)と関西電力は、「関西電力サイラスワン株式会社」を設立するための株主間契約書を締結した。

新会社は、両社の折半出資にて設立し、大手クラウド事業者を想定したハイパースケールデータセンター(HSDC)の開発・運用事業を行なう。HSDC市場は、国内の通信データ量の増加に伴い急速な成長が見込まれており、今後10年程度で1兆円以上を投資。総受電容量900MWの事業規模を目指す。

CyrusOneは、HSDC事業のトップ企業として、営業力や設計・開発・運営にノウハウをもつ。関西電力は、エネルギーのほか、不動産・情報通信事業を展開しており、両社の強みを活かし、新会社はクラウド事業者にデジタルインフラサービスを提供していく。新会社の資本金は5.86億円。まず首都圏と関西圏における事業展開を予定しており、第1号案件として関西エリアで建設地を確保している。