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Yahoo!ニュースのコメントを“多様化” 新たなAIモデルを導入

Yahoo!ニュースは、「Yahoo!ニュース コメント」(コメント欄)において、多様な意見が上位に表示されやすくなる独自AI「コメント多様化モデル」を18日から導入開始した。

Yahoo!ニュースでは、2007年からコメント欄を提供している。様々な意見を確認できる場として展開しているが、一方で誹謗中傷を含む不適切なコメントも問題となっている。

新しいAIの「コメント多様化モデル」は、記事に対して投稿された各コメントの意味・内容を把握したうえで、それぞれの内容の類似度によってグループ分け。各グループから抽出した代表的なコメントをコメント欄の上位に表示し、ユーザーが多様な視点からのコメントに気付きやすくする仕組み。

これまでも独自のAIによって「新たな考え方や見識を提供する」などの条件を満たすコメントをスコアリングし、上位に表示する「建設的コメント順位付けモデル」などのAIモデルや、「そう思う・そう思わないボタン」の押下などユーザーのリアクションデータを活用し、コメント表示順の工夫や調整を行なっている。

Yahoo!ニュースでは、コメント多様化モデルと、建設的コメント順位付けモデルなどを組み合わせることで、多くの人が共感している意見や異なる視点の意見など多様な意見を知るきっかけの提供を目指す。また、似た内容のコメントが並んだ結果、その意見が多数派で正しい意見であるかのような印象をもたらし、他のユーザーからも同様の投稿やさらに過激化した投稿が集中してしまう「エコーチェンバー」現象の軽減効果も期待しているという。