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ヤフーニュース、投稿コメントの3%を削除 透明性レポート公開

ヤフーは6日、誹謗中傷など不適切な投稿への対応状況をまとめた「2021年度 メディア透明性レポート」を公開した。レポートによれば、Yahoo!ニュースコメントでは、1カ月平均約43万件(約3%)のコメントを削除しているという。

「メディア透明性レポート」は、ヤフーの各サービスにおけるルールやガイドラインや投稿削除の実績、対応にあたる社内体制などをまとめたレポート。2021年12月に初めて公開し、今回のレポートが2回目となる。今回から、対象サービスに「Yahoo!ファイナンス 掲示板」を追加したほか、投稿数・投稿削除件数・削除割合の四半期ごとのデータなども公開している。レポートの対象期間は'21年度('21年4月1日~22年3月31日)。

レポートによれば、「Yahoo!ニュース」では1カ月平均約1,327万件の投稿のうち約3%となる約43万件を削除した。年間の投稿総数は1億5,923万件で、投稿削除件数は513.1万件(約3.22%)。

そのうちAIによる自動削除は75.5%。AIによりコメントポリシーに抵触していることが明白であると判断され、投稿から概ね数秒以内に削除されているため、「多くの違反投稿がユーザーの目に触れる前に削除されている」という。

なお、Yahoo!ニュースの違反投稿判定と自動削除には、過度な批判や誹謗中傷、差別、わいせつや暴力的等のガイドラインの項目に違反するコメントをAIが点数化する「不適切投稿判定モデル」と、ニュースとコメントの関連度をAIが判定する「関連度モデル」が使われているが、前者による判定が61.5%、後者によるものが38.5%だった。

また人の目による削除では、申告を契機として削除されたものの割合が21.1%で、78.9%と大半が専門チームによる巡回(パトロール)とAIによる判定を契機として削除された。なお、Yahoo!ニュースで投稿停止措置を受けたID数は、月平均で約1,140件。

「Yahoo!知恵袋」では1カ月平均約475万件の投稿のうち約21万件(約4%)を削除。知恵袋では人力で削除しており、パトロール巡回による削除が74.5%となっている。

「Yahoo!ファイナンス 掲示板」では1カ月平均約231万件の投稿のうち約9万件(約4%)を削除した。ファイナンス掲示板の削除のうち、59.5%は専門チームによる巡回を契機として検知されたもので、20.8%は違反申告によるものと、違反申告の割合が高くなっている。なおAI契機の削除は19.6%。