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「アレクサ、EV充電ステーション探して」 スマート連携を強化するアマゾン

アマゾンは、CESに出展し、セキュリティカメラ「Ring」の新製品やスマートホーム連携規格「Matter」のアップデート、パナソニックやディズニーとの提携などを発表した。

スマートホーム標準規格の「Matter」は、Echoデバイス、プラグ、スイッチ、電球の17の異なるモデルで対応済みだが、CESにおいて第2段階として30種類のEchoとeeroなど1億台以上のデバイスでのサポートを発表した。また、サーモスタット、ブラインド、センサーなどの新しいデバイスタイプにMatterを導入し、Alexa iOSアプリでのMatterデバイス設定のサポート、Echo(第4世代)でのThreadボーダルーターサポートなども予定している。

スマートカメラの「Ring」では、車載セキュリティカメラ「Ring Car Cam」などを紹介。内外を録画するカメラと、駐車中や移動中に関わらず車の周囲や車内で特定のイベントを検知するスマートセンサーにより、Ringのセキュリティを自宅から車内に拡張する。

さらに、新製品としてアパートや賃貸物件のドアの覗き穴の上に簡単に設置できるビデオドアベル「Ring Peephole Cam」を発表。1080pカメラ、ナイトビジョン、双方向通話、ノックと動体検知などを備え、「賃貸住宅に最適」としている。価格は129.99ドル。

また車載分野でパナソニックと提携。パナソニックの車載インフォテインメントシステム「SkipGen」向けの技術統合で協力する。この提携により、Apple CarPlayでAlexaとSiriを同時に使用できるようになり、iPhoneの機能やAlexaの車載制御などを簡単に利用可能にする。

ディズニーとは、EchoスピーカーやAlexaで協力。音声アシスタント「Hey Disney!」のデモを初公開し、自宅やディズニーリゾートホテルの客室で、Echoデバイスを通じてさまざまなディズニー・マジックにアクセスできるようにする。

ミッキーマウスやファインディング・ニモのドリー、アナと雪の女王のオラフなど、20人以上のディズニー、ピクサー、スター・ウォーズのキャラクターと対話し、ジョークを聞いたり、トリビアを楽しめるという。米国では近日中にAlexa Skills Storeを通じて自宅で同サービスを購入可能になるほか、Amazon Kids+のサブスクリプションの一部として楽しめるようにする。

また、Amazonによる新たな常時接続通信技術「Sidewalk」に対応したデバイスも強化。サードパーティのNew Cosmos USA、Browan、Meshifyなどから今年後半に発売される。

音声アシスタントのAlexa(アレクサ)では、EV充電ステーション検索に2023年後半に対応する。米国で運転手が「アレクサ、EV充電ステーションを検索して」と呼びかけると、近くの公共充電場所のリストが表示され、プラグタイプ別の空き状況と、到着までの時間と距離が表示される。利用したい充電ステーションをAlexaに指示すると、その場所までのナビゲーションが表示される。

全米最大級の公共高速充電ネットワーク「EVgo」は、音声による充電料金の支払いに対応予定。Alexa利用者がEVgoの充電ステーションを選択した場合、音声だけで充電を開始し、料金を支払えるようになる。また、Alexaとホームインテリジェンスシステム「Josh.ai」のマルチアシスタント統合にも取り組む。