ニュース

三井物産、スマホで不動産に10万円から投資できる「オルタナ」

三井物産デジタル・アセットマネジメントは、不動産やインフラなどの安定資産を裏付けとしたデジタル証券(ST)にスマホから手軽に投資できるサービス「ALTERNA(オルタナ)」の事前登録を開始した。今後、関係当局の承認後にサービスの提供を開始する。

都心の不動産に加え、物流施設、発電所など安定的な利用料収入が期待できる実物資産に、スマートフォンを使って最低10万円程度から利回りを目的に投資できる個人向けの資産運用サービス。

上場株式などに比べて価格変動しにくい、既に安定稼働している不動産やインフラなどが投資対象なのが特徴で、スマートフォン一つで口座開設から投資まで全ての手続をペーパーレスで行なえる。また、投資経験がなくてもわかりやすい情報を提供するとしている。

サービス名の「ALTERNA」には預金・上場株式・投資信託の代替資産(オルナタティブ資産)となるものを提供したい、お金の預け先として新しい選択肢を提示したいとの想いを込めた。

オルタナティブ資産は、伝統的な投資対象である上場株式、債券とは異なるリスク・リターン特性を備えるもの。安定したキャッシュフローを有する実物資産への投資をポートフォリオに組み入れることで、運用の効率性の向上に寄与する効果が期待できるという。

一方で、不動産・インフラを始めとしたオルタナティブ資産の証券化商品への投資は拡大しつつあるが、大口投資が可能な大手機関投資家のみが利用できる状態だった。同社は、ALTERNAにより、資産形成の新たな選択肢を提供していくという。