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JCBとマネックス、買い物ポイントで株主になる「タネカブ」

ジェーシービーとマネックス証券は、カードでの買い物で貯まったポイントでJCBカード加盟店の株式に投資できる「株式投資体験」と、加盟店の「お客様のファン化」を支援するロイヤルティプログラムサービス「タネカブ」の実現を目指した業務提携に関する基本合意書を締結した。

長期的な人口減少やコロナ禍で環境が変化する中、企業では自社の商品・サービスの購入・利用が継続的に見込める「顧客のファン化」の重要性が高まっている。また、個人においてもポイント投資サービスの利用が増加傾向で、4月からは高等学校で金融教育が必修となるなど、資産形成の金融リテラシーは今後も向上していくとみられる。

この状況をうけ、2021年2月に両社は、タネカブのアルファ版アプリの共同開発に着手することを発表し、本格開発に向けて検証や、大手加盟店からの導入の要望を検討してきた。その結果、タネカブがカードによる日常消費行動を、利用者の株式投資につなげ、それを契機として加盟店企業のブランドや商品、サービスへの愛着に繋がると分析。ファイナンスとマーケティングを融合したサービス展開に寄与するとして本格開発を決定した。サービスのリリースは、2023年夏頃を予定。

タネカブでは、アプリに加盟店と購入に使うJCBカードを登録し、加盟店で登録カードを使うと利用額に応じた加盟店の株式ポイントを獲得可能。加盟登録店からは「ファン株主」として認知され、特典も届くほか、利用者は株式ポイントを利用して個人株主になることができる。加盟店は商品・サービス利用に加え、自社への株式投資を通じてもエンゲージメントが高まり、利用者にファンとして応援してもらえるメリットがある。