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40℃以上は「酷暑日」、夜30℃以上は「超熱帯夜」 気象協会が命名

日本気象協会は、40℃以上の日を「酷暑日(こくしょび)」、夜間の最低気温が30℃以上の夜を「超熱帯夜(ちょうねったいや)」と呼ぶことに決めた。

気象庁の予報用語では、日最高気温が35℃以上の日を「猛暑日」、夜間の最低気温が25℃以上のことを「熱帯夜」として定義しているが、日最高気温が40℃以上の日、夜間の最低気温が30℃以上の夜の表現については現在定義されていない。

しかし、国内で40℃以上の日はこの20年で大幅に増えており、今年(2022年)は初めて6月に40℃を以上を観測。今年の夏も各地で厳しい暑さが予想される。そのため、日本気象協会と天気予報専門メディアtenki.jpでは、気象予報士130名のアンケートをもとに、40℃以上の日を「酷暑日」、夜間の最低気温が30℃以上の夜を「超熱帯夜」とした。

日本気象協会が独自でつけた名称で、気象庁が定義しているものではないが、暑さへの関心を高め、熱中症の予防啓発や注意喚起のために、新しい名称を役立てていく。

なお、そのほかのアンケート回答では、「炎暑日」「灼熱夜」や「危暑日」「茹暑夜」などがあったが、「すでにある『猛暑日』等との音・語呂のつながりの良さ」や「なじみやすさ」などを理由に、最も得票数を得た「酷暑日」「超熱帯夜」を選出した。

日本国内の暑さの推移 ここ数年で「暑さ」に急激な変化が(出典:日本気象協会)