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世間の“ムード”を指数化。ヤフー「全国ムード指数」公開

ヤフーは28日、ユーザーの検索キーワードなどの情報を基に「世の中の気分」(ムード)の浮き沈みを推定する「全国ムード指数」を公開した。

「ムード指数」とは、Yahoo!検索の履歴から、人々のムード(気分)を独自の基準で推定した数値。「休み明けに下がり、土日祝日は上がる」「新型コロナウイルス患者が増えると下がる」といった傾向があるという。

同指数は、Yahoo! JAPAN研究所と、慶應義塾大学SFC研究所 上席所員 大越 匡 准教授が共同で開発。モニターから同意のうえで取得した検索データやセンサーデータ、調査アンケートデータを踏まえ、機械学習を活用して検索キーワードからムードを推定するAI「検索気分モデル」を作成した。

同モデルを用いて分析を行なうことで、特定の検索キーワードとユーザーのムードには関係性があることや、「土日はムードが高くなり、(休日後の)月曜はムードが低くなる」「新型コロナによる緊急事態宣言が発令されるとムードが低くなる」、「新型コロナに関して、第一波、第二波と時間が経過するにつれて、ムードの低下具合が緩和されている(新型コロナに慣れつつあることが推測される)」ことなどがわかったという。

これまで一般公開していなかったが、多くの人にAIやデータを使ったテクノロジーの楽しみや可能性を知ってもらため「全国ムード指数」を公開。専用ページで、週単位の傾向を公開していく。