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エアコン修理は7月に集中。今のうちに「試運転」しよう

夏本番にエアコンが故障すると修理や設置工事が混み合い、なかなか修理ができない、すぐに購入できないといったことが起こる可能性があります。

政府広報オンラインでは、暑い夏が来る前にエアコンの試運転をし、異常がないか確認するよう呼びかけています。試運転の手順やチェックするポイントを抑えて、快適な夏を迎えられるよう準備しておきましょう。

例年、エアコンの点検・修理や設置工事は7月前後に集中します。購入から設置まで数週間待たされることがあるので、早めに試運転を行ない、異常がないか確認しておくことが大事になります。

また、内閣府の消費動向調査をみると、家庭用のエアコンは約11~13年が寿命で、買い替えられています。古いエアコンを使っている方は、特に注意が必要です。

まずはフィルターや室外機をチェック

試運転をする前にまず、フィルターと熱交換器、室外機のチェックをしましょう。フィルターにホコリが溜まっている場合は、掃除機で吸い取るか水洗いします。汚れがひどいときは中性洗剤を溶かしたぬるま湯で洗い、日陰で乾かします。

乾燥が不十分だと雑菌が繁殖し、カビや嫌なニオイの原因になります。フィルターは、2週間に1度を目処に掃除しましょう。

熱交換器は、フィルターを外すと現れるシルバーの金属部分です。ホコリが溜まりやすく、運転中に結露しやすいのでカビが付着している場合があります。

ただし、熱交換器の掃除は故障するおそれがあるため、掃除する場合はプロに依頼しましょう。

室外機は、吹出口に物を置くと冷房の効果が下がります。吹出口付近やその周辺に物を置いたり、カバーで覆ったりしないようにします。

また室外機に直射日光が当たると、室外機が温まり冷房効果が低下。できれば、植木やすだれなどで日陰を作るようにしましょう。

試運転の手順

試運転の手順は、メーカーによって細かな違いがありますが、ここでは政府広報オンラインが掲載している手順を紹介します。

運転モードを「冷房」にして、最低温度16~18℃、風量を最大に設定し、10分程度運転します。このときチェックしたいのが、リモコンの液晶が表示されているか、リモコンで操作できるか。

その後、冷風が出ているか、運転ランプが点滅していないか確認します。そのまま30分程運転し、室内機から水漏れ、異音、異臭がないか、室外機から異音、異臭がないか確認しましょう。

メーカーごとのエアコン試運転の手順は、家電 Watchにて詳しく紹介しています。

エアコンの上手な使い方

エアコンの上手な使い方として、大事なポイントは、「換気・設定温度・空気の循環」の3点です。

外出から帰ってきて、部屋の中が外よりも暑いと感じたときは、エアコンを入れる前にまず窓を開けて部屋の換気をしましょう。換気のコツは、部屋の対角線にある2つの窓を開けて空気の動線を作ること。

部屋の対角線にある2つの窓を開けることで、空気が通りやすくなり部屋全体を換気できます。また、窓が1つしかない部屋の換気は、扇風機やサーキュレーターを窓の外へ向けて設置しましょう。

部屋の対角にある窓を開ける
窓が1つしかない場合は扇風機やサーキュレーターを窓の外へ向けて設置

設定温度は、温湿度計で室温と湿度を正しく測定し、冷房使用時は室温28℃/湿度60%を目安にエアコンの温度設定をしましょう。室温が24℃を下回るくらい低く、外気温と室温の差が大きいと体の負担になります。室温の上昇を抑えるために、すだれや緑のカーテンで部屋を日陰に保つのもオススメです。

空気の循環は、エアコンの温度ムラを解消するために知っておきたいポイント。空気には「冷たい空気は下へ溜まりやすく、暖かい空気は上がる」という性質があり、エアコンをつけていても部屋の下のほうだけが冷たいということが起こります。

そこで、エアコンの風向を上方向や水平方向に調整したり、扇風機の風を天井へ向けて当てたりして、空気を上から下に循環させましょう。少し暑いときは設定温度を下げるよりも、エアコンの風量を強くしたり、扇風機を一緒に使ったりすると、同じ温度でもより涼しく感じられます。

扇風機の風を天井へ向けて当て、空気を上から下に循環