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書店の本を”スキャン”して電子書籍を購入。 トーハン×メディアドゥ

メディアドゥは、トーハンと共同で書店店頭で電子書籍を販売する実証実験を開始する。期間は4月1日から9月30日までの6カ月間。実施店舗は八重洲ブックセンター本店、ブックファースト新宿店、ブックファースト中野店の3店舗で、順次トーハングループ書店の他店舗へ拡大予定。

ユーザーは、自身のスマートフォンを利用して書籍やコミックスのバーコードをスキャンすることで、メディアドゥが運営する電子書店「スマートBookストア」を通じてその本の電子版を試読・購入できる。書店は電子書籍の販売数に応じた手数料を得る仕組み。

対象となる電子書籍は約30万点。電子化済みの商品を集めた「電子書籍フェア」コーナーを各店に設置する。

また、実験に伴って、電子書籍クーポンを配布するキャンペーンを行なう。条件は以下の2つで、1つ満たすごとに1,000円分の電子書籍クーポンが配布される。

  • 店頭の特設コーナーでスマートBookストアの新規会員登録をする
  • 店頭で電子書籍の購入後、アンケートに協力する

実施店舗は八重洲ブックセンターを除く2店舗で、先着200名限定。

メディアドゥとトーハンは2021年3月に資本業務提携を行ない、出版社や書店と連携しながらリアルとデジタルを組み合わせた新施策を展開してきた。今回の取り組みは、電子書籍によるデジタル市場の成長力をリアル書店に取り込み、「地域の知の拠点」としての機能をアップデートする狙い。そのため、メディアドゥとトーハンは、出版社に向けて紙書籍の積極的な電子化を呼びかけていく。