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押印・郵送不要、ネットバンクで口座振替登録API。三菱UFJ

三菱UFJ銀行は、ネットバンキング「三菱UFJダイレクト」のアカウントを使って口座振替登録手続きを完結できる「口座振替登録APIサービス」を開始する。APIを通じた口座振替登録サービスは国内初となる。

ネット上で口座振替登録手続きが行なえるため、口座振替依頼書の作成、押印、郵送は不要となる。三菱UFJダイレクトにログインし、画面に表示する口座番号を選んで口座振替登録を行なうため、店番、口座番号、カナ氏名などの入力も必要ない。

三菱UFJダイレクトに生体情報を登録している場合は、パスワード入力の代わりに、指紋認証や顔認証でログインし、口座振替登録を完了できる。事業者側も事務作業がペーパレス化できるほか、郵送コストや事務コストを削減できるなどのメリットがあるという。

現在、JCBとクレジットカード申し込み手続きにおける同サービスの導入に向けて準備を進めており、2022年10月から三菱UFJダイレクト利用者を対象に、クレジットカードの申し込みを簡易化するサービスを開始予定。

口座振替登録APIサービスを使うことで、JCBはカード申し込み時の利用者情報を三菱UFJから取得できるほか、振替口座の登録も同時に完了。三菱UFJダイレクト利用者は、通常3ステップ(利用者情報入力・本人確認書類提出・振替口座の登録)を1ステップで申し込めるようになるため、利用者の入力負担が軽減され、登録途中での離脱率低下も見込まれる。

APIで銀行と連携し、クレジットカードの申し込みを簡易化するサービスは日本初となる。10月時点では三菱UFJ銀行が対象だが、JCBでは対象銀行を順次拡大予定としている。