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各戸型「宅配×防災」ボックス開発 近鉄不動産

近鉄不動産は、玄関横に設置する宅配ボックスと防災用品収納スペースが一体となった専用ボックスを開発した。新築分譲マンション向けに、3月着工予定の大阪市東住吉区の物件から導入を開始する。

ネットショッピングの普及とコロナ禍の外出自粛の影響で宅配ボックスの需要が高まるとともに、地震や豪雨などの災害時に、避難所での感染リスク軽減のため「在宅避難」を選択するケースも増えているといい、こうしたニーズに対応するため、宅配ボックスと防災用品の収納スペースを兼ねた専用ボックスを設置する。

ボックスには電池式テンキーロックを採用。入居者は住居キーで解錠できる。マンションの提携配送会社の配達員は、共用エントランスで発行されるワンタイムパスワードを入力すれば、解錠して荷物を配達できる。パスワードは利用後リセットされるためセキュリティが保たれる。

ボックス内部には可動棚2段を設置。棚板を外せばゴルフバッグなど大きな荷物も受け取れる。上部に設けた防災用品収納スペースは、アクリルパネルでカバーされている。住戸引き渡し時には各家庭に1つずつ防災袋を配布する。