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グランドセイコー、白樺ダイヤルに最新スプリングドライブ搭載モデル

グランドセイコー Evolution 9 Collection スプリングドライブ 5 Days (SLGA009)

セイコーウオッチは、グランドセイコーの新作として、最新のスプリングドライブムーブメントを搭載するモデル「Evolution 9 Collection スプリングドライブ 5 Days」(SLGA009)を2月11日に発売する。価格は104万5,000円。

グランドセイコーで注目を集める2つの要素が融合した新作。ひとつは、1967年発売の「44GS」で確立した、グランドセイコーを代表するデザインをまとった新モデルであるという点。もうひとつは2021年発売の最新のスプリングドライブムーブメント「キャリバー9RA2」を搭載する点で、このムーブメントが限定モデル以外で搭載されるのは今回が初めてとなる。

SLGA009

デザインのベースになっているのは2021年発売の「SLGH005」で、これは機械式のムーブメント「キャリバー9SA5」を搭載している。同モデルは信州の白樺林など、日本の美意識を反映させたダイヤルや外観デザイン、ハイビート・80時間パワーリザーブの高精度機械式ムーブメントなどが特徴で、2021年度ジュネーブ時計グランプリで「メンズウオッチ」部門賞を受賞するなど世界的に評価された。

今回の新作「SLGA009」は、白樺をモチーフにしたダイヤルやケースのデザインを踏襲しながら、最新のスプリングドライブムーブメント「キャリバー9RA2」を搭載するモデルとなる。

デザイン文法は、2020年からの取り組みについて、新たに「エボリューション9 スタイル」と名付けられている。これは「44GS」で確立した「セイコースタイル」を発展させたもので、3つのデザイン方針(審美性・視認性・装着性の進化)をもとに、デザインのバランスや要素、低重心など新旧9つのデザイン要素をまとめたもの。力強いデザインと高度な技術を用いた仕上げが特徴になっている。

グランドセイコー専用のムーブメント、キャリバー9RA2は、次世代のスプリングドライブムーブメントとうたわれ、大小2つの香箱「デュアルサイズバレル」により約120時間(5日間)のパワーリザーブを達成している。セイコー伝統の巻き上げ機構「マジックレバー」は中心位置がオフセットされムーブメントの薄型化も実現されている。また9RA2では、パワーリザーブインジケーターの針がダイヤル上ではなく裏蓋側に配置され薄型化に貢献、シースルーバックの裏蓋を通してパワーリザーブを確認できるようになっている。

シースルーバックからパワーリザーブインジケーターのブルースチール針を確認できる

巻き上げ方式は自動巻き。機械式ムーブメントのうち精度を司る調速機構を電子制御化したスプリングドライブ独自のメカニズムや温度補正技術により、精度は月差±10秒(日差±0.5秒相当)を実現する。石数は38石。

ケース・ブレスレットはステンレススチール製。風防は内面無反射コーティングのデュアルカーブサファイアガラス。防水性能は日常生活用強化防水(10気圧防水)。ケース径は40mm、厚さは11.8mm。

なお、このモデルの発表を機にラインナップの一部が再編され、本製品を含む44GSのデザインを色濃く継承するモデルは、「エボリューション9 コレクション」としてまとめられている。このコレクションには今回のSLGA009のほか、「SLGH005」(104万5,000円)、「SLGH007」(660万円)、「SLGA008」(550万円)、「SLGA007」(99万円)が含まれている。