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東急、初乗り運賃140円に値上げ。渋谷~横浜は300円台に '23年3月

東急は、2023年3月の鉄軌道旅客運賃の改定に向けて、国土交通大臣宛に鉄軌道旅客運賃の変更認可申請を行なった。改定率は平均12.9%で、初乗り運賃は10円程度の値上げで140円となる。こどもの国線は運賃据え置き。

消費税率変更に伴う改定以外では、2005年以来17年ぶりの運賃改定となる。対象路線は東横線、目黒線、田園都市線、大井町線、池上線、東急多摩川線、世田谷線。通勤定期も改定率と同程度の値上げとなるが、通学定期は家計負担に配慮して据え置かれる。

このうち世田谷線以外の初乗り運賃は、1円単位では126円から、10円単位では130円から、ともに140円に値上げされる。改定率はそれぞれ11.1%、7.7%。その他の区分の改定率は同程度で、渋谷~横浜間の場合、1円単位が272円から309円に、10円単位が280円から310円になる。

均一運賃の世田谷線は、1円単位が147円から160円に、10円単位が150円から160円になる。改定率はそれぞれ8.8%、6.7%。

東急は運賃改定の理由について、ホーム柵、車内防犯カメラ、踏切障害物検知装置といった設備維持に要する費用の増加、テレワークなどの普及による定期利用者の減少を挙げている。定期利用者については同業他社と比較しても大きく減少しており厳しい経営状況にあるとし、今後もコロナ前の需要水準には戻らないと想定されることから運賃を改定する。