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電動キックボードシェアをワイヤレス充電化。大林組ら

大林組と、古河電気工業は共同で、電動キックボードのワイヤレス充電ポートシステムを開発し、実証試験を開始した。電動マイクロモビリティのシェアリングサービスを提供するLuupが協力している。

電動アシスト自転車や電動キックボードのシェアリングサービスの普及が進む中、充電池の大容量化や人の巡回による充電池の交換などによる、機体コストの高価格化や人件費の増加が課題となっていた。ワイヤレス充電ポートによりこうした課題を解決するのが狙い。

ワイヤレス充電ポートシステムは、古河電工の樹脂製ケーブルトラフ「グリーントラフ」に収納した送電装置、受電機を搭載した電動キックボード、および電源ボックスで構成。キックボードが送電装置の上に駐機することで自動的に充電が開始される。充電中に金属異物を加熱しにくい電界結合方式を採用して安全性も高めた。大林組技術研究所(東京都清瀬市)で、2022年3月まで充電と走行の実証実験を行なう。

これにより、充電作業を削減し、電池交換や、交換した電池の充電作業などが不要になり運用コストの低下が見込めるほか、予備電池を用意しておく必要もなくなる。大容量化していた電池容量も低減可能で、機体コスト軽減と、軽量化による燃費の向上も期待できる。

今後も開発を進め、2025年度の製品化を目指す。