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土屋鞄、使用済みバッグ引き取り・修理→定価の6割で再販売

土屋鞄製造所が革製品のリユース事業に参入。使用済みの自社革製バッグを無料で引き取り、修理して定価の6割程度の価格で再販売する。

引き取りは国内17店舗と配送(着払い)で対応。修理は土屋鞄製造所の職人が東京・西新井の工房で行なう。提供者には1回の引き取りにつき、引き取り対応17店と公式オンラインストアで利用できる20%割引クーポンを進呈する。

引き取りは、10月1日から31日までの1カ月間の試験運用を経て、修理体制等を整えながら、2022年3月を目途に通年サービスとして本格稼働。リユース品の販売は、11月19日から土屋鞄製造所ランドセル専門店(童具店・中目黒)で、期間限定の専用コーナーを設けて行なう。本格稼働後は、土屋鞄製造所各店やオンラインストアでの販売も検討する。

修理はバッグの状態に応じて、クリーニング、保革、補色といった革のメンテナンスや、内装の張り替え、破損パーツ(ファスナー等)の交換、糸のほつれ直し、除菌加工を行ない、綺麗な状態に戻す。販売時には、同社製品であることの認定書を発行し、どのような再生を行なったのかも記録する。

修理イメージ。左がビフォー、右がアフター

再販売する製品は、経年変化で革の風合いなどが全て異なる一点物であることをセールスポイントとする。販売後は、新品と同様に修理サービスにも対応する。

土屋鞄製造所はリユース・リメイク・リペアに関わる専門の職人を採用・育成しながら、2026年までに年間売上高5億円を目指す。

引き取りを実施する店舗は、土屋鞄製造所西新井本店、丸の内店、渋谷店、六本木店、日本橋店、自由が丘店、横浜店、鎌倉店、名古屋店、軽井澤工房店、梅田店、神戸店、京都店、福岡店、およびランドセル専門店(童具店)仙台店、南町田店、広島店。配送の場合はオンラインストアで受け付ける。

なお、内装の汚れ具合や革部分の破れ具合などにより、引き取りできない場合がある。