ニュース

IWC、米海軍飛行隊とコラボのセラミック・クロノグラフ

IWC パイロット・ウォッチ・クロノグラフ「ブルー・エンジェルス」エディション

IWCシャフハウゼンは、パイロット・ウォッチ・クロノグラフの新作として、米国海軍の飛行隊がテーマの3モデルを発売した。機械式の腕時計で、価格はそれぞれ137万5,000円。各モデルは年間500本の限定生産。

セラミック製ケースを採用するパイロット・ウォッチ・クロノグラフの新作は、ロイヤル・メイセス、トップハッターズ、ブルー・エンジェルスの3モデル。ダイヤルには各飛行隊の徽章があしらわれるほか、カラーも各飛行隊をテーマにしたものが施される。

左から「トップハッターズ」エディション、「ロイヤル・メイセス」エディション

IWCはパイロット・ウォッチの開発・製造を続ける傍ら、米国海軍とも意見交換を続けており、2018年からは米国海軍および海兵隊のすべての航空部隊の時計開発に関するライセンスを取得、現役隊員や元隊員だけが購入できるスペシャルエディションを製造している。

米国海軍飛行隊とのコラボレーションに直接的なインスピレーションを得て開発される今回の3モデルは、こうした軍専用デザインの時計を、パイロット以外の人でも購入できるようにしたものだという。

「ロイヤル・メイセス」エディション(Ref.IW389107)

「ロイヤル・メイセス」(ロイヤルメイス)は米国海兵隊の第27戦闘攻撃飛行隊(VFA-27)で、第5空母航空団に所属、日本の岩国基地に配備されている。

腕時計は飛行隊に所属する隊員と一緒に開発された軍専用エディションに着想を得ており、ケースはブラックのジルコニア・セラミック製で、プッシュボタンとリューズはIWC独自のセラタニウム製。

部隊の徽章がダイヤルの6時位置に配される。イエローが特徴的に使われ、曜日・日付表示のほか、クロノグラフ秒針の先端、スモールセコンド、ストラップのステッチがイエローになっている。裏蓋はグレード5のチタン製で、飛行隊の戦闘機であるF/A-18Eスーパーホーネットの姿や飛行隊の正式名称「VFA-27」の文字が刻まれる。

「トップハッターズ」エディション(Ref.IW389108)

「トップハッターズ」は米国海軍の第14戦闘攻撃飛行隊(VFA-14)で、1919年に結成された海軍最古の飛行隊。本拠地はカリフォルニア州のリモア海軍航空基地。

ケースはブラックのジルコニア・セラミック製で、プッシュボタンとリューズはIWC独自のセラタニウム製。部隊の徽章は6時位置に配され、裏蓋にも刻まれる。レッドが特徴的に使われ、曜日・日付表示、クロノグラフ秒針の先端、スモールセコンド、ブラック・カーフスキン・ストラップのステッチがレッドで仕上げられている。

「ブルー・エンジェルス」エディション(Ref.IW389109)

「ブルー・エンジェルス」は米国海軍アクロバット飛行隊で、海軍と海兵隊の141人の隊員で構成されている。本拠地はフロリダ州のペンサコーラ海軍航空基地。

腕時計はIWCのライセンス契約により作られた3番目の製品。ブルー・エンジェルスの隊員と一緒に開発された軍専用ウォッチに着想を得たもので、今回は部隊の創設75周年を記念したモデルになる。ケースはブルーのセラミック製で、ジルコニアと他の金属酸化物を混合することで作られる色になっている。プッシュボタンとリューズはIWC独自のセラタニウム製。

ダイヤルの6時位置にはブルー・エンジェルスを象徴するクレストと米国海軍の金の翼のマークがあしらわれ、チタン製の裏蓋には独特な書体の文字が刻まれる。クロノグラフ秒針、スモールセコンド、3時位置の曜日・日付表示などはイエローで仕上げられる。ブルーのラバーストラップには布製インレイが備わる。

自社製ムーブメント

いずれのモデルも、IWC製のコラムホイール式クロノグラフムーブメント、キャリバー69380が搭載される。部品数は231個で信頼性や頑丈さ、精度が重視された設計。双方向巻き上げで、パワーリザーブは約46時間。

振動数は28,800振動/時、石数は33石。ムーブメントにはコート・ド・ジュネーブ装飾、ペルラージュ装飾が施される。

ムーブメントは軟鉄製インナーケースに収められ、耐磁性を備える。風防は両面反射防止加工を施したドーム型サファイアガラスで、急激な気圧低下でずれないよう特別な方法で固定される。防水性能は6気圧防水。リューズはねじ込み式。

3モデルともにケース径は44.5mm、厚さは15.7mm。