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DNPら、予約に応じてバウムクーヘンを自動で焼くオーブン。フードロス削減

大日本印刷とユーハイムは、生活者からの事前注文に応じて出来たての食品を提供し、フードロスを削減する商品販売システムの実証実験を9月8日から27日まで実施する。

「必要なものを、必要な時、必要な量だけ作り、より美味しい状態で商品を生活者に届ける」をコンセプトとし、来店前の購入者から商品(バウムクーヘン)の購入予約をDNPが提供するシステムで受注し、ユーハイムのバウムクーヘン専用AIオーブン「THEO」(テオ)で生産する。これにより過剰生産を減らしフードロス削減につなげる。

バウムクーヘン専用AIオーブン「THEO」

実験は、ミシャラク表参道店(東京都渋谷区神宮前6-2-9)で実施。商品は、「THEOバウムクーヘン一本焼き」(8,100円)、「THEOバウムクーヘンリング」(1,944円)、「THEOバウムクーヘン1/4カット」(432円)の3種。営業時間は12時から18時で火曜定休。

THEOバウムクーヘン一本焼き
THEOバウムクーヘンリング
THEOバウムクーヘン1/4カット

DNPが提供する「需要を把握・管理できる仕組み」と、店舗の「バウムクーヘン専用AIオーブン『THEO』」を連動させることで、最適なタイミングで、職人と同等の品質で商品を焼き上げる実証実験。

ユーハイムでは現在、需要を予測して工場で生産して各店舗へ商品を配送しているが、適切な需要を見極めることが難しいという。実証実験により、新しい販売方法を周知するとともに、受注生産によるフードロス削減の効果や有効性について検証していく。

実証実験ではまず、店舗側で予約販売する商品の情報をDNPが提供するシステムに登録。購入者は、専用Webサイトから商品と受取時間を予約画面で指定する。指定時間に合わせ、THEOが自動で商品を焼き上げ、購入者は店頭で待つこと無く出来立てを購入できる。

専用Webページは、店内ポスターなどのQRコードや、メール案内等で誘導。購入者へ新しい販売方法の周知を図る。

DNPは今後、「需要を把握・管理できる仕組み」に対するニーズや機能の検証を行ない、需給の最適化によるフードロス削減を実現するシステムの開発と事業化を進める。