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マイナポイント、事業期間延長へ。「確実に付与できるよう調整」

総務省は、「マイナポイント」の事業期間を9月末までから2021年の年末まで延長する方針を明らかにした。武田総務大臣会見が30日の会見で言及した。

マイナポイント事業は、マイナンバーカード普及に向けた取り組みで、2020年9月から実施している。キャッシュレス決済サービスを提供する決済事業者を通じて、チャージまたは買い物に対してポイントを受け取れる。ポイント上限は5,000円相当。ポイントを得るためには、マイナンバーカードを取得し、PayPayやd払いなどの決済サービスを一つ選ぶ必要がある。

マイナポイント付与のためのマイナンバーカード申請は4月末で締め切っているが、4月中にカードを申請している人は、決済サービスを登録し、9月末までにチャージ・買い物をすると、ポイントを受け取れる。この「9月末まで」という期限を延長する。

政府がマイナンバーカード未取得者向けに「マイナンバーカード交付申請書(QRコード付き)」を配布したこともあり、2021年2月以降、マイナンバーカードの申請が急増。そのため、各市区町村は交付窓口の拡充など体制を強化したが、緊急事態宣言による外出自粛などもあり、交付にも遅れが生じている。自治体からは、「確実にマイナポイントを付与できるよう、事業期間を延長してほしいという」という要望があがってることもあり、「現在、事業期間を延長する方向で決済事業者等と調整を進めている、来月(8月)上旬には方針を公表したい」(武田総務大臣)とした。