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オメガ、シーマスター300にビンテージデザインの新作

「シーマスター300 マスター クロノメーター」

スウォッチ グループ ジャパンは、「オメガ」の新作として、ビンテージデザインを採用した「シーマスター300 マスター クロノメーター」3モデルを発表した。自動巻きの機械式腕時計で、価格は726,000円~。発売は4月以降を予定する。

ラインナップは3種類で、ブロンズゴールド製でブラックダイヤル、革ストラップのモデルが1,364,000円で6月発売。ステンレスケース、ステンレスブレスレットのモデルが770,000円で4月発売、ステンレスケース、革ストラップのモデルが726,000円で4月発売となっている。

「シーマスター300」の2021年の新作は、新しいサファイアガラスの採用で薄型化。時針がブロードアローで、ダイヤルにアラビア数字も配したビンテージデザインを踏襲しながら、マスター クロノメーター認定の高精度なムーブメントを搭載した。穴を開けたサンドイッチダイヤルや、ダイヤル上の表記のシンプル化で、ビンテージテイストをより推し進めたモデルになっている。

ケースは41mm径で、薄くなったベゼルは、硬度を高めるためにシュウ酸陽極酸化処理(アルマイト)が施されたアルミニウムが使用される。ブレスレットはフィット感と仕上げが向上、形状が調整され、クラスプ(留め具)は薄くなった。革ストラップは新型バックルが採用される。

外観上で特徴的なのは、ダイヤルの表面プレートにカッティング(穴)でインデックスとアラビア数字が施されるサンドイッチダイヤルを採用した点。穴から覗く形になる裏のプレートには、夜光塗料のスーパールミノバが塗布されている。数字は、1960年代の初期の「シーマスター300」で採用されたオープン型のアラビア数字を採用している。

ステンレス製ケースのモデルの秒針は「ロリポップ針」と呼ばれる形状で、先端にスーパールミノバが塗布される。ダイヤル上の文字は、ブランドロゴを除くと「Seamaster 300」のみで、ビンテージデザインやロリポップ針に合わせて極めてシンプルに仕上げられた。ムーブメントに関する表記はケースバックに表示される。

ベゼル内側のフレームがスリムになり、ダイヤルの表示部分は従来の直径29.5mmから30.4mmへ拡大、新しいドーム型サファイガラスの採用でスリム化も実現したほか、リュウズの形状は円錐形になっている。

ケースバックにはサファイアガラスが採用されムーブメントの動きを見ることができる。ムーブメントは自社製のオメガ コーアクシャル マスタークロノメーター キャリバー8912。高精度のほか耐磁性も備える。

ムーブメントは自動巻きで、パワーリザーブは最大60時間。15,000ガウスの耐磁性能を備える。防水性能は30気圧防水。ケース径は41mm、厚さは13.85mm。

ブロンズゴールドモデル

ブロンズゴールドモデルは、特許出願中というオメガ独自の合金であるブロンズゴールドを採用した最初のモデル。この合金は、古代ギリシャのさまざまな文献に出てくるという、銅に金や銀を混ぜた合金の「コリント青銅」にヒントを得て、これを独自の方法で現代に蘇らせたとうたうもの。美しい外観と色合いを実現する一方、その組成から、肌に直接触れて着用できるブロンズ合金としている。

このブロンズ合金は、オメガの18Kムーンシャインゴールドと18Kセドナゴールドの中間に位置する、柔らかなピンクの色合いが特徴。耐腐食性を持ち、酸化して緑青を発することがないほか、経年変化がゆっくりと進み、使い込むことで生まれる自然な美しさが楽しめるとしている。

ブロンズゴールドモデルのベゼルはセラミック製。ダイヤルについては摩耗の心配がないため一般的なブロンズ合金(CuSn8)が使用され、エージングプロセスを経たダークブラウンで仕上げられている。なお秒針は通常のシーマスターにみられる形状を採用している。

ムーブメントはステンレス製ケースのモデルと同様、自社製のオメガ コーアクシャル マスタークロノメーター キャリバー8912が搭載される。ケース径は41mm、厚さは14.4mm。