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2カメラドラレコでSOS発信や駐車中の当て逃げ監視。東京海上

東京海上日動火災保険は損保業界で初めて、2カメラ一体型ドライブレコーダーの提供を、通信機能付きドライブレコーダーを活用したサービス「ドライブエージェント パーソナル(DAP)」契約者を対象に、2021年4月から開始する。

提供するドライブレコーダーは、前方カメラと車内カメラが付いたタイプ。従来の端末と同様に、事故による強い衝撃を検知した場合に自動で提携先の警備会社に連絡されるが、その際に警備会社のオペレーターは車内カメラの映像で搭乗者の状況を把握できるため、より正確な救急車の要請等の対応が可能としている。

また、運転中のトラブル(体調の急変やあおり運転等)発生時に端末を通じてオペレーターとの通話ができるSOS発信機能を搭載。トラブル発生時に端末下部のボタンを3秒以内に4回以上押すことで、オペレーターと通話できる。SOS発信機能は業界初(国内の損害保険会社が個人向け自動車保険で提供するドライブレコーダーのサービス・機能として)。

業界初の機能・サービスとしてそのほか、駐車中の録画機能や、顔識別機能等を利用したドライバー別の安全運転診断を提供。

駐車中の録画機能は、駐車中の当て逃げ事故に対応するためのもので、駐車中監視機能の使用を選択すると、駐車後約30分の間に衝撃を検知した際の映像を記録できる。

安全運転診断は、これまで車単位で提供していた安全運転診断レポートについて、顔識別機能等を利用し、ドライバー別にレポートを作成する。

そのほか、車内カメラを活用したわき見警告機能や、危険運転をした際等に家族がメールで連絡を受けられる見守り機能を搭載する。

端末のサイズは67×110×44mm(縦×横×厚さ)。画素数は約200万画素。画角は前方カメラが水平130度、車内カメラが水平145度。位置測位はGPS、GLONASS、QZSS。最大録画時間は約5.5時間、端末の設定で車内カメラの撮影をOFFにした際は約11時間。

2021年4月1日以降始期契約が対象。同社のノンフリート自動車保険に加入した、DAP契約者を対象に2カメラ一体型ドライブレコーダーを貸与する。特約保険料は月額850円(分割払、分割割増ありの場合)。従来から提供している前方1カメラ型端末(月額650円)の選択も可能。