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「捨てない大掃除」へ メルカリ・ブックオフ・イオン系家事代行が連携

メルカリ、ブックオフ、およびイオングループの家事支援サービス「カジタク」を展開するアクティアは、3社連携による大掃除シーズンに向けた期間限定サービス「捨てない大掃除プラン」の提供を開始する。提供期間は12月7日から2021年1月31日。基本料金は19,800円。提供エリアは東京都、神奈川県、埼玉県、千葉県、愛知県、大阪府。

捨てない大掃除プランは、カジタクが提供する「片付け名人プラン(プロの整理収納サービス)」で片付けをする際に、不要品を捨てるのではなく、メルカリやブックオフ宅配買取へ仕分けし、出品や買取方法を指南・サポートするサービス。

片付け名人プランでは、利用者の要望をヒアリングし、片づけのサポートを行なう。片付け中に、モノの要・不要の仕分けを行ないながら、メルカリへの出品指南、またはブックオフへの宅配買取指南を行ない、収納方法など組み合わせて提供する。

メルカリへの出品に利用するサービスは、12月8日提供開始の「あとよろメルカリ便」。あとよろメルカリ便では、メルカリに出品した商品を、ユーザーがまとめて倉庫に配送し、その後商品が売れるまでの商品保管と売れたあとの梱包・発送作業を提携業者が担当する。

基本料金は、2時間・作業員2名で19,800円。作業員1名の場合は4時間。延長料金は30分2,500円。また一律でスタッフ交通費として960円。

サービス提供の目的は、循環型社会の実現。メルカリ 上級執行役員 メルカリジャパン CEO 田面木宏尚氏は、大掃除において不要品をどのように片づけているかの調査で、「自分でゴミとして処分する」が88.9%であることを挙げ、「まだ使えるかもしれないものが捨てられている」とする。

同プランにより、「不要なものが捨てられるのではなく、再利用されるサステナブルな取り組みを進めることで、物が循環する社会を実現したい」と述べた。これを実現するためには、自社だけではなく、企業の垣根を超えた協力が必要とし、ブックオフとアクティアとの連携に至ったと説明した。

ブックオフホールディングス 取締役 森葉子氏は、新型コロナによる緊急事態宣言以降、宅配買取が伸びたことから、在宅が増えたことで不要品を処分するニーズがあると分析。一方でリユースではなく処分する人がまだまだ多いこともわかっているという。

「“誰かが不要になったものが誰かに必要なものになる”といったリユースが促進でき、ゴミの廃棄利用が減れば、物の寿命が延び、サステナブルな社会を実現できる」とし、「同プランの利用者も、そういった社会実現に参画できたことを実感できるようにしたい」と説明した。

アクティア 取締役 営業統括部長 城戸香織氏は、カジタク利用者が不要品をどうしているかを説明。誰かが使ってくれるなら手放すけれども、捨てるくらいなら手元に置いておくという保留を判断したり、処分するという判断はしているものの、罪悪感や喪失感を感じる人も少なくないという。

こういったジレンマを抱える中で、「捨てる」と「片づける」以外の選択肢を作ることが課題であったが、同プランによりこの課題が解決できると説明した。

(左から)田面木宏尚氏、森葉子氏、城戸香織氏