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ファミマ、VRで社員研修。1人あたり60時間効率化

ファミリーマートは、短期間で質の高い教育研修体制を実現するため、バーチャル・リアリティプラットフォーム「InstaVR」を活用したVR社員研修プログラムの実証実験を実施。1人あたり約60時間の教育時間削減を実現した。

直営店に配属される新入社員を、VR社員研修プログラムを利用するグループと、従来の対面教育方式の社員研修プログラムを利用するグループに分類。両グループの新入社員がすべての店舗オペレーションの習得に要する教育を完了するまでの時間を比較する方法で検証を実施した。

実証実験では960のVRコンテンツを開発。店舗オペレーションを網羅するVR社員研修プログラムを構築した。VRコンテンツの開発にはInstaVRの高速VR化システムを活用している。

InstaVRの高速VR化システムに含まれる多言語自動翻訳機能も活用。全コンテンツを多言語化(日本語・英語・中国語・シンハラ語・ベトナム語・ネパール語)し、多様な学習ニーズに対応した。

InstaVRの遠隔配信システムにより、VR社員研修プログラムの進捗状況を、遠隔でリアルタイムに把握することもできる。

社員が1人で学習できるようになったことで、VR利用グループでは店長による対面教育時間が減少。教える側、教わる側ともそれぞれ約30時間ずつ、合計1人あたり約60時間を削減できたという。人同士の対面時間も削減できるため、ウィズコロナ時代にも対応する教育システムとしている。

今後はVR社員研修プログラムのフランチャイズ加盟店での活用も視野に入れながら、導入対象の直営店を拡大。人手不足やそれに起因する長時間労働の解消にもつなげていく。