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水深が床面を超えたら危険! 国交省が冠水道路の車利用に注意喚起

国土交通省は27日、「自動車が冠水した道路を走行する場合に発生する不具合」について公表した。2019年は台風19号等による大雨により、自動車の水没などで運転者や同乗者が亡くなる事故が相次いだことから、冠水・浸水時の自動車利用に注意するよう呼びかけている。

自動車は水深が深い場所を走行できるよう設計されてはいないので、大雨等の場合には早めの避難や冠水した道路に侵入しないことが重要とする。

冠水した道路を走行する場合、水深が車両の床面を超えると、エンジンや電気装置などに不具合が発生する可能性が高くなる。マフラーなどから浸水し、エンジンルームが損傷、自動車スライドドアやパワーウィンドウの故障やエンジンやモーターの故障により再始動できなくなる。

また、タイヤが完全に水没すると車体が浮いて、移動困難になるほか、水深がドアの高さの半分を超えてしまうと、ドアを内側から開けられず、脱出も難しくなってしまう。こうした場合は、脱出用ハンマーでガラスを破壊する必要がある。

冠水した道路では、路面が見えづらくなる。豪雨時などには、水深や道路の端がわからない場所(アンダーパス等)には進入してはいけない。また水が引いた後もエンジンをかけずに、整備工場等で点検するよう呼びかけている。

JAFのホームページでは、脱出用ハンマーやシートベルトカッターの使い方や避難行動なども紹介している。